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患者目線の医療改革
渡辺 英克
著
発行年月 |
2019年09月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
264p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/生命科学、医学、農学/社会医学/公衆衛生学一般 |
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ISBN |
9784532358297 |
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商品コード |
1030776785 |
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NDC分類 |
498.13 |
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本の性格 |
実務向け |
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新刊案内掲載月 |
2019年10月2週 |
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書評掲載誌 |
日本経済新聞 2019/10/12 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1030776785 |
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著者紹介
渡辺 英克(著者):1966年生まれ。東京都出身。みずほ証券ヘルスケアセクター担当シニアアナリスト、エクイティ調査部長を兼務。中央大学ビジネススクール客員教授。
内容
我が国医療のどこが問題なのか? 何を変え、何を維持していくべきか?
日本を代表するアナリストが、長年の患者経験と広範な分析から示す、医療改革の見取り図。
○「医療崩壊」という言葉に象徴されるように、
日本の医療の持続可能性が問題視されてきている。
医療改革については様々な論者が提言を行っている。
しかし、患者、健常者、保険料を一部負担している企業、医療従事者、政府など、
立場や人生経験などの違いによって、望ましい医療像は大きく異なる。
このため、医療制度改革を論じようとしても、なかなかかみ合わない。
○医療改革を論じた書物も多数あるが、
①分析的だが学術的で一般読者には難解、
②特定のテーマに焦点を絞りすぎている、
③医療現場などからのケーススタディ報告、
④政策当事者からみた財源論に焦点を当てたものが多く、
幅広く国民もしくは患者目線で、わかりやすく全体像を鳥瞰した本は意外に少ない。
医療制度とは税制改革論議に似ており、「これが正しい」という正解はない。
本来ならば、どうやって国民的合意を形成するかが重要なのにもかかわらず、
考えるヒントとなる本は限られている。
○著者は、23年間、野村総合研究所並びにみずほ証券で、
ヘルスケア分野(医療介護分野)を担当する証券アナリスト業務に携わってきた。
「日経ヴェリタスアナリストランキング」では、医薬品ヘルスケア分野で2014年から17年まで、
中・小型株分野では16年、17年、18年、
全アナリストを対象としたアナリスト総合ランキングでは15年から17年まで、
それぞれ1位を獲得するなど、日本を代表するアナリストの一人。
○そのような経歴とは裏腹に、著者は異なる疾患で
11回これまで手術経験(先天的疾患、頚椎脱臼骨折、不整脈)をしてきた。
患者の立場からも医療現場を長年観察してきており、
アナリストの視点と患者の視点を融合した独自の「医療観」を持っている。
○本書では、①日本の医療、介護保険制度の特徴と長所、問題の所在、
②制度改革がどのように進められてきているか。その妥当性と課題、
③患者目線、国民目線で見る時に、医療革改革論議に対してどのような視点を持つべきか、
④技術革新などを踏まえた近未来の医療やビジネスの可能性と課題、リスク要因について述べる。