内容
材料力学の運用にあたっては,現実の部品を簡略化した力学モデルに基づく解析が行われるが,モデルおよびその結果の妥当性を見極めるには,力学的センスに基づく洞察が必要になる。CAEソフトの高性能化,操作性の向上によって普及が進む一方で,ブラックボックス化に伴い,力学的センスに基づく洞察は以前に増して重要になってきている。
本書は,解法のプロセスよりも基本原理を体感できることを念頭におき,「体感できる材料力学の基本」を目指したものである。力学を体感するためつり合い関係を重視し,自由物体図を多数掲載している。読者は自ら自由物体図を描き,手計算により数式の妥当性を納得してもらいたい。
【読者対象】
・工業高等専門学校,大学工学部の学生
・材料力学の基本を学びたい社会人技術者