【MeL】応援の人類学(スマホ・読上)
丹羽 典生 著
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内容
目次
序 章 野次、喝采そして応援――応援の人類学的研究に向けて 丹羽典生 1 応援とは 2 応援へのアプローチ――スポーツと芸能を中心に 3 応援という研究領域の開拓に向けて 第1章 共感と感情的高揚からみる応援・支援――キリバス人・バナバ人の歌と踊りの事例に基づいて 風間計博 1 集団内の「感情的結合」 2 共感と他者理解の人類学 3 キリバス・ダンスが生み出す一体感 4 バナバ人の歌劇が喚起する共感 第1部 応援する組織――大学応援団を中心に 第2章 日本の大学応援団の原型――その変化と組織秩序が示唆する論点を考える 丹羽典生 1 応援団の原型と大衆化 2 二〇〇〇年代の応援団への民族誌的接近――関西地区の国公立大学の事例を中心に 3 原型の創出とその変化 第3章 日本の大学応援団での女性応援部門の創設と展開――神戸大学応援団を主な事例として 吉田佳世 1 大学応援団とは 2 女性応援部門創設以前――応援に参加しない女性部員 3 バトンによる女性応援の登場 4 三部制の確立――一九八〇年代 5 女性部員の役割とその変化 第4章 大学応援団の吹奏楽――関西学院大学応援団総部吹奏楽部の事例を中心に 戸田直夫 1 関西学院大学での現在の応援形態の確立 2 応援活動の分析 3 吹奏楽部としての活動 4 応援と演奏のはざま――音楽的要素の比較分析 第5章 伝統校という歴史空間を構築する応援団――岩手県立盛岡第一高等学校の事例から 瀬戸邦弘 1 バンカラ高校と応援団 2 盛岡一高における大運動会 3 ドラマトゥルギーによる通過儀礼 第6章 時代を映す鏡としての応援団――ある戦後新設高校の事例から 小河久志 1 三高応援団 2 応援団の変化 3 変化をもたらした外的要因 第2部 応援する人/される人の関係――スポーツと芸能の場から 第7章 集合的応援での統制と管理――日本のプロ野球私設応援団の管理をめぐる変遷から 高橋豪仁 1 観客の逸脱行動 2 集合的応援行動による観客の統制 3 私設応援団の管理 第8章 バンクーバー暴動とは何だったのか――北米プロスポーツリーグのファンダムをめぐって 立川陽仁 1 北米のプロスポーツリーグのファンダムとは 2 バンクーバー暴動の実際 3 誰が暴れたのか 第9章 応援に表象される参加型スポーツイベントの定着化――長距離トライアスロン大会を例に 山田 亨 1 スポーツを消費する――観戦型スポーツと参加型スポーツ 2 参加型スポーツの華やかさと非日常性 3 大会誘致時に着目した応援のかたち 4 応援が示す大会の定着化 第10章 演じる見物の諸相――芸能と祭における見物と演者をめぐって 笹原亮二 1 違和感の在りか 2 能と見物 3 花祭と見物 4 見物の悪態と褒め詞 5 民俗芸能と見物 6 演じる見物 7 見物と演者の依存関係 第11章 アイドルを声援することの系譜学――親衛隊からヲタ芸まで 難波功士 1 一九七〇―八〇年代の女性アイドルと親衛隊 2 アイドル冬の時代と応援スタイルの変化 3 ヲタ芸の誕生とアイドルの変容 あとがき 丹羽典生
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