内容
心不全は病態の複雑さゆえ,死亡率・再入院率の高さが問題となっており,適切な検査・診断により,その病態を的確に把握して最適な診療・管理を導いていくことが重要とされている.しかし検査は標準化されにくいため,必要な検査が実は行われておらず,適切な診療のタイミングを逃すケ−スが少なくないといわれている.本書の最大の目的は,こうした検査のし忘れを防ぎ,心不全の最適な診療・管理を行うために,誰もが各病態・原因疾患・時間軸などに応じて必要な検査をオ−ダ−・実施することができるセット検査の標準的なマニュアルを提示すること