伊藤真の法学入門~講義再現版~ 第2版
伊藤 真 著
著者紹介
内容
目次
第1編 法を学ぶことの意義 第1章…法とは何か 1 「法則」とは 2 「規則」とは 3 法を学ぶ心構え 第2章…法と規範 1 権力と権威 2 法と規範との関係 3 法の特質 4 強制と道徳 5 法と道徳の関係 6 義務を課する規範と権能を与える規範 第3章…法規範の特質と機能 1 行為規範、裁判規範、組織規範 2 法の機能 (1)なぜ法が必要なのか (2)社会統制機能 (3)活動促進機能 (4)紛争解決機能 第4章…日本における法の歴史と法意識 1 幕末まで 2 明治期 3 第二次大戦後 コラム 戦後レジーム 4 大陸法と英米法 5 日本人の法意識 6 司法制度改革意見書 第5章…法学の学び方 1 法解釈と価値判断 (1)法を学ぶとは? (2)布川事件 (3)法の解釈 1 価値判断 2 条文の重要性 3 法の解釈 4 解釈の多様性 コラム ドイツの「航空安全法」 コラム 新たな制度としての「被疑者国選弁護制度」 2 法を学ぶことの意義 (1)事実と論理と言葉によって説得することの大切さ 1 民間企業における説得の場面で考えると 2 政治の世界での説得の場面で考えると (2)結論にいたるプロセスの重要性と価値判断 1 市場原理と価値判断について 2 憲法の人権の原理と価値判断について (3)世界共通の思考方法としての法を学ぶ意味 3 リーガルマインド(法的思考)について (1)ルールを事実にあてはめて解決する力 (2)さまざまな価値の中で優先順位をつけて判断する力 (3)意見と事実を区別する力 (4)両当事者の言い分を聞いてから判断する (5)物事を複眼的に見る力 第2編 憲法と法 第1章…最高法規としての憲法と法の段階的構造 第2章…2つの基本原則 1 国民主権の意味 2 立憲主義とは 第3章…憲法はなぜ必要なのか 1 憲法の究極の価値 2 最高法規とは 3 民主主義と少数者の人権 4 憲法を変えることができるということの意味 コラム なぜ「過半数」ではなく、「3分の2」なのか 第3編 正義と法の安定 第1章…法と正義 1 正義と法的安定 (1)法的安定性 (2)正義 (3)法の目的論の実益 2 正義論の特質 3 正義の観念 (1)配分的正義 (2)矯正的正義 (3)手続的正義 (4)まとめ コラム えん罪事件──富山氷見事件 第2章…法的安定性 1 法的安定性とは 2 法の明確性 3 罪刑法定主義と法的安定 4 法の解釈と法的安定性 5 現実と法的安定性 (1)法定速度と現実 (2)犯罪被害者への法的配慮と現実 (3)憲法と現実 1 被疑者・被告人の人権 2 平和主義 6 まとめ 第4編 法の体系、目的と解釈 第1章…法の体系、法の種類 1 成文法と不文法 (1)法源 (2)成文法 1 法の段階的構造 2 一般法と特別法 3 全法と後法 (3)不文法 1 慣習法 2 判例 3 条理 2 公法と私法 3 実体法と手続法 4 刑事法と民事法 (1)刑事法 (2)民事法 5 国内法と国際法 第2章…法の目的と価値基準 1 法の目的と価値基準 2 法の価値基準【1】 (1)憲法 1 個人の尊重 2 人権保障と公共の福祉 (2)民法 1 私的自治の原則 2 静的安全と動的安全 (3)刑法 1 罪刑法定主義 2 法益保護機能と人権保障機能 (4)商法 (5)民事訴訟法 (6)刑事訴訟法 3 法の価値基準【2】 (1)行政法 (2)労働法 (3)消費者法 (4)その他 第3章…法の解釈と基準 1 裁判と法 (1)法による裁判の原則 (2)法の解釈 (3)法的三段論法 (4)概念法学・自由法学 (5)裁判官の思考過程と価値判断 コラム 胎児は人か 2 法解釈の基準と技法 (1)法解釈の基準 (2)法解釈の技法 1 文理解釈 2 論理解釈 3 拡張解釈 4 縮小解釈 5 反対解釈 6 勿論解釈 7 類推解釈 第4章…日本の裁判制度と判例 1 日本の裁判制度 (1)裁判とは (2)裁判の種類 1 行政裁判(訴訟) 2 家事裁判 3 少年審判 (3)判決の種類 (4)三審制と裁判の種類 1 三審制 2 最高裁判所 3 下級裁判所 2 判例 (1)判例とは (2)判例の法源性 (3)主論と傍論 (4)判例を学ぶ意義 1 法の具体的内容を知るため 2 条文が何を定めているのかを具体的にイメージするため 3 複数の法制度の相互関係を理解するため 4 思考をトレーニングし、議論を触発するため コラム 判例素材・教科書検定 (5)判例学習の素材 (6)判例学習の着眼点 1 事実関係 2 争点(論点) 3 結論 コラム 最高裁判所の意見 (7)あるべき社会への提言(政策形成機能) 1 ハンセン病国賠訴訟 2 男女間損害賠償額格差訴訟 第5編 法の使い方、学び方 第1章…法律の勉強 1 法律の勉強方法 2 知識 (1)知識の理解 (2)知識の記憶 (3)知識の表現 3 考える力 (1)考える訓練 (2)考えたことを表現 4 バランス感覚(センス) (1)バランス感覚の訓練 (2)バランス感覚の表現 5 法律の勉強には正解がないというウソ 6 基本概念の理解 (1)条文の重要性 (2)定義、趣旨の重要性 (3)判例の重要性 第2章…法律文書の書き方 1 リーガルライティングとは何か 2 文書作成の基礎 (1)文章の目的を意識する (2)文章の読み手を意識する 3 リーガルライティングにおける注意点 (1)正確性・明確性 (2)簡潔さ (3)読み手にメッセージを伝える 4 リーガルライティングの際の個別の注意点 (1)アウトラインをしっかりと作る (2)読み手に予測可能性を与える (3)答案作成に必要な能力 1 基礎知識 2 答案構成力 3 文章作成能力 4 現場思考力 第3章…法情報の調べ方(リーガルリサーチ) 1 リーガルリサーチとは何か 2 法令について (1)法令の種類 (2)法律の施行 (3)法令を収録した資料、情報源 3 判例について (1)公式判例集 (2)民間の判例雑誌 (3)無料データベース (4)有料データベース あとがき
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