内容
炎症性疾患をはじめとした非腫瘍性消化管疾患は,多様な組織形態をとるうえに,病理診断では臨床情報も加味する必要があり,診断も一筋縄ではいかない.本書では実践を重視して,まず総論として「非腫瘍性」ならではの所見のみかたと鑑別診断の流れを解説.続く各論では,日常診断で遭遇しうる非腫瘍性消化管疾患のほとんどを網羅し,約800点の病理・内視鏡写真を提示して診断のポイントを解説.多彩な表情を見せる非腫瘍性消化管疾患の病理像を読み解き,診断の考え方が理解できる.
【主要目次】
総論 正常組織を踏まえた鑑別診断のフローチャート
Ⅰ 食 道
Ⅱ 胃
Ⅲ 小 腸
Ⅳ 大 腸
各論1 食道
各論2 胃
Ⅰ.胃炎・胃症
Ⅱ.胃の血管異常
Ⅲ.胃潰瘍
各論3 腸
Ⅰ.虚血性・血管性
Ⅱ.神経筋運動障害
Ⅲ.IBD(潰瘍性大腸炎とCrohn病)と鑑別診断
Ⅳ.その他の炎症性腸疾患
Ⅴ.痔 瘻
Ⅵ.虫垂炎
Ⅶ.肛門管
Ⅷ.その他
各論4 消化管共通
Ⅰ.感染症
Ⅱ.治療関連胃腸疾患
Ⅲ.沈着症
Ⅳ.その他
索 引