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ヤーコブソン/レヴィ=ストロース往復書簡~1942-1982~

ロマーン・ヤーコブソン, クロード・レヴィ=ストロース  著

E・ロワイエ, P・マニグリエ  編
小林徹  翻訳
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価格 \8,800(税込)         

発行年月 2023年11月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 465p
大きさ 22cm
ジャンル 和書/人文科学/哲学/概論・参考図書
ISBN 9784622096580
商品コード 1037114064
NDC分類 289.3
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2023年12月3週
書評掲載誌 読売新聞 2024/01/21
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1037114064

著者紹介

ロマーン・ヤーコブソン(著者):(Roman Jakobson)
1896–1982。20世紀の偉大な言語学者。モスクワに生まれる。1920年プラハへ移住。39年デンマーク、スウェーデンを経て、41年アメリカに亡命。ハーヴァード大学名誉教授、MIT(マサチューセッツ工科大学)名誉教授。主要著作はSelected Writings 全9巻11冊(Mouton de Gruyter, 1962–2013)にまとめられているほか著書多数。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
クロード・レヴィ=ストロース(著者):(Claude Lévi-Strauss)
1908–2009。20世紀の偉大な人類学者。ブリュッセルに生まれパリで育つ。1941年アメリカに亡命。47年パリに戻る。コレージュ・ド・フランス教授(–82年)、アカデミー・フランセーズ会員。主著『親族の基本構造』(1949)、『悲しき熱帯』(1955)、『野生の思考』(1962)、『神話論理』四部作(1964–71)をはじめ著書多数。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
E・ロワイエ(編者):(Emmanuelle Loyer)
パリ政治学院現代史教授。1968年、パリに生まれる。クロード・レヴィ=ストロースの浩瀚な評伝Lévi-Strauss(Flammarion, 2015)により2015年フェミナ賞を受賞。そのほか著書にParis à New York. Intellectuels et artistes français en exil, 1940–1947(Hachette Littérature, 2007)など多数。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
P・マニグリエ(編者):(Patrice Maniglier)
パリ・ナンテール大学哲学科准教授。1973年、コルベイユ=エソンヌに生まれる。記号論や構造主義の歴史を専門とし、著書にLe Vocabulaire de Lévi-Strauss(Ellipses, 2002)、La Vie énigmatique des signes, Saussure et la naissance du structuralisme(Éditions Léo Scheer, 2006)など多数。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
小林徹(翻訳):(こばやし・とおる)
1975年、東京に生まれる。龍谷大学文学部哲学科哲学専攻准教授。著書『構造と自然』(勁草書房、2022)、『あらわれを哲学する』(晃洋書房、2023、以上共著)など。訳書 ケック『流感世界』(2017)、デスコラ『自然と文化を越えて』(2020、以上水声社)など。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

内容

〈構造主義の「結晶化」を駆動しているのは、二人の思想家の接近というよりも、むしろ反発とも呼べるほどの距離感、ヤーコブソンも認めるレヴィ=ストロースの類稀なる「距離についての深い直観」だったのではないだろうか〉(訳者あとがき)。
構造言語学のロマーン・ヤーコブソンと構造人類学のクロード・レヴィ=ストロース。20世紀思想史に聳え立つ二人が生涯の友情に結ばれ、両者の出会いこそが時代を画す構造主義の大潮流を生み出したことは、当時から広く知られてきたが、本書はこれまで未公刊の書簡群を編み、まさしく構造主義が生成するその現場を照らし出す。
有名な唯一の共著論文「ボードレールの「猫たち」」成立過程を仔細に明かすやり取りをはじめ、古スラヴ語の親族名称をめぐる応酬、ロシア語の音韻論的システムの考察。大洋を挟んで草稿を送り合い、人間諸科学の数学化に期待し、学界内の攻撃には共同戦線を張る。実り豊かな交感と、そしてまた、実現しなかったいくつものプロジェクト。〈恐るべき学識と関心の幅広さ、奥深さに打ちのめされない者はいないだろう。しかしながら、それ以上に私たちを深く揺さぶるのは、彼らの交流が、彼らが生きた時間の中で、「人間と作品の間の心揺さぶる親近性」を示しつつ、職業上の不安、不安定な国際情勢、打ち捨てられた計画、物理的あるいは心理的な行き違い、健康上の不調、友人の死など、無数の断絶(あるいはその予感)を経ながら、ついに二つの偉大な記念碑を打ち立て、構造主義という一本のラインへと結実していくその確かな足取りである〉(同上)。編者の詳密な注と序文、関連テクスト精選8点をも収める。

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