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漂流する日本企業~どこで、なにを、間違え、迷走したのか?~
伊丹 敬之
著
発行年月 |
2024年01月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
348p |
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大きさ |
19cm |
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ジャンル |
和書/社会科学/経営学/各国の経営事情・経営史 |
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ISBN |
9784492503492 |
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商品コード |
1037287819 |
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NDC分類 |
335.21 |
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本の性格 |
学術書/実務向け |
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新刊案内掲載月 |
2024年01月4週 |
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書評掲載誌 |
読売新聞 2024/02/25、朝日新聞 2024/03/23 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1037287819 |
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著者紹介
伊丹 敬之(著者):伊丹 敬之(イタミ ヒロユキ)
一橋大学名誉教授、前国際大学学長
1945年愛知県豊橋市生まれ。一橋大学商学部卒業。カーネギーメロン大学経営大学院博士課程修了(Ph.D.)。一橋大学大学院商学研究科教授、東京理科大学大学院イノベーション研究科教授を歴任。2017年から2023年まで国際大学学長を務める。2005年11月紫綬褒章を受章。2023年10月、経営学の分野で初の文化功労者に選ばれる。主な著書に『日本企業の多角化戦略』(共著、日経・経済図書文化賞受賞)、『日本型コーポレートガバナンス』(以上、日本経済新聞社)『経営戦略の論理〈第4版〉』『中二階の原理』『経営学とはなにか』(以上、日本経済新聞出版)、『場の論理とマネジメント』『経営を見る眼』『経済を見る眼』『直感で発想 論理で検証 哲学で跳躍』(以上、東洋経済新報社)、『人本主義企業』(筑摩書房)、『本田宗一郎』(ミネルヴァ書房)、『高度成長を引きずり出した男』(PHP研究所)がある。
内容
統計データに基づく経営分析から読み解く日本企業の50年史
「企業成長なくして、経済成長はない」
日本経済の成長の低さの原因を、政府の経済政策のまずさに求めることも多い。
しかし、日本企業の経営そのものに、経済成長の低さの原因があるのではないのか。
設備投資、海外展開投資、人材投資を30年にわたって、ケチってきた日本企業の実態が本書に掲載されているデータと分析で明らかになる。そして、投資をされなかったお金は株主の配当へと形を変えていた。日本の大企業の株主分配率(配当/付加価値)は1990年代には4%未満だったが、2021年には20%を超えるまでになっている。配当の額は設備投資の額を超えてしまっている。人を大切にする日本企業が株主主権の経営をするようになってしまった。
日本企業は、今こそ、従業員主権という経営の原理を思い出す必要があるのではないか、そして、大きな投資に挑戦すべきではないか、と著者は説く。