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乱歩殺人事件~「悪霊」ふたたび~

芦辺 拓, 江戸川 乱歩  著

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価格 \2,090(税込)         

発行年月 2024年01月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 211p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784041146354
商品コード 1037912907
NDC分類 913.6
書評掲載誌 朝日新聞 2024/03/23
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1037912907

著者紹介

芦辺 拓(著者):1958年大阪府生まれ。同志社大学法学部卒業。86年「異類五種」で第2回幻想文学新人賞に佳作入選。90年『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。2022年『大鞠家殺人事件』で日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)および本格ミステリ大賞(小説部門)を受賞。著書に『十三番目の陪審員』『金田一耕助VS明智小五郎』『奇譚を売る店』『鶴屋南北の殺人』『森江春策の災難』『名探偵は誰だ』『大江戸奇巌城』など多数。
江戸川 乱歩(著者):1894年三重県生まれ。1923年「二銭銅貨」でデビュー。明智小五郎シリーズなどを世に送り、日本に探偵小説ジャンルを確立させ、日本推理作家協会の設立にも寄与した。1965年死去。

内容

江戸川乱歩のいわくつきの未完作「悪霊」 
デビュー百年を越え、いま明かされる、犯人・蔵の密室・謎の記号の正体。
そして、なぜ本作が、未完となったのか――

乱歩の中絶作を、芦辺拓が書き継ぎ完結させる! そのうえ、物語は更なる仕掛けへ……。


 1923年(大正12年)に「二銭銅貨」でデビューし、探偵小説という最先端の文学を日本の風土と言語空間に着地させた江戸川乱歩。満を持して1933年(昭和8年)に鳴り物入りで連載スタートした「悪霊」は、これまでの彼の作品と同様、傑作となるはずだった。
 謎めいた犯罪記録の手紙を著者らしき人物が手に入れ、そこで語られるのは、美しき未亡人が不可思議な血痕をまとった凄惨な遺体となって蔵の2階で発見された密室殺人、現場で見つかった不可解な記号、怪しげな人物ばかりの降霊会の集い、そして新たに「又一人美しい人が死ぬ」という予告……。
 期待満載で幕を開けたこの作品はしかし、連載3回ののち2度の休載を挟み、乱歩の「作者としての無力を告白」したお手上げ宣言で途絶した。

 本書は、『大鞠家殺人事件』で日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞を受賞した芦辺拓が、乱歩がぶちあげた謎を全て解き明かすと同時に、なぜ「悪霊」が未完になったかをも構築する超弩級ミステリである。

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