【老年看護 援助技術シリーズ [全10巻]】

総  監  修

粟生田友子
国立障害者リハビリテーション
センター病院
看護部長

綿貫成明
国立看護大学校
老年看護学/長寿看護学
教授

   

制 作 協 力

株式会社メディカルビジョン

制作・著作

丸善出版株式会社

ダイジェスト版

老年看護 援助技術シリーズ [全10巻] 

丸善出版株式会社

DVD

2016年12月

※オンライン版について:ストリーミング配信サービスEducational Video Onlineでご購入が可能です。こちらは全10巻での販売になります。各巻でのご購入はできません。

【総監修のことば】

 この「老年看護シリーズ 高齢者への看護援助技術」では、老年看護学を実践するために必要な知識と技術を具体的に紹介しています。

まず、本シリーズ全体の構成とコンセプトには、「高齢者の心身機能分類」の視点に加えて、「加齢に伴って増加する疾患」に対するケアの視点も含められています。これらの視点が高齢者ケア自体に含まれる大変重要な要素である、という立場でシリーズがまとめられています。

最初の第1巻と第2巻は、はじめて老年看護や高齢者ケアを学習する方のために、人の加齢変化について「身体的変化」と「心理社会的変化」の側面から理解できるようにまとめられています。いずれも加齢現象の知識を深く掘り下げ、高齢者をアセスメントする上で重要な視点が含まれています。身体の見方や心理社会的変化のとらえ方は一見の価値があると思います。第3巻から第8巻までは、老年における加齢変化をふまえ、実践の場で特にケアとの関わりが深い臨床の疾患および状況として、「脳神経系」、「循環器系」、「呼吸器系」、「運動器系」、「外皮系(皮膚)」、「認知機能」を取り上げました。身体の加齢変化だけでなく、それによって起こりうる病と、そのケアが含まれています。そして第9巻と第10巻は、日常生活上のケアとして、基本的な「コミュニケーション」と、「睡眠障害」を取り上げました。どの高齢者に対しても、病のケアとあわせて提供しなければならない基本的で重要なケアです。

 各巻の監修者は、いずれも各分野で専門性の高い諸先生方であり、理論面と臨床実践面での業績やご経験を豊富に有する方々です。昨今の看護の動向をふまえて、大学の教授陣、専門看護師、認定看護師に揃って担当していただくことができました。現場での取材・撮影においては、高齢者ケアに携わる多くのフィールドのご協力を得て、リアリティのある場面や人々が登場しています。各巻の丁寧な監修にこの場をお借りして感謝を申し上げます。

 さて、はじめて老年看護学を学ぶ皆さま、そして、改めて専門的知識と技術を確認して学習を深めている皆さま。皆さまにとって、この老年看護シリーズ全10巻を大いに役立てていただけるのであれば、総監修としてこれほど嬉しいことはありません。

 臨床実践で活用できる知識と技術を、基本的なことから深いところまでしっかりと学習していただけたらと願っております。

粟生田友子・綿貫成明

【各巻詳細】

第1巻 高齢者の生理機能の変化 (25分)

監修 石川ふみよ(上智大学 総合人間科学部 看護学科 教授)

1. プロローグ

2. 高齢者の特徴

3. 加齢現象①皮膚

4. 加齢現象②消化器系

5. 加齢現象③呼吸器系/循環器系

6. 加齢現象④泌尿器系

7. 加齢現象⑤視覚/聴覚/その他の感覚器系

8. 加齢現象⑥脳・神経系/運動器

9. エンディング

高齢者は生理的加齢変化に伴い、身体機能、免疫機能、感覚機能、神経・運動機能などが低下し、さらに生活習慣病の発症が多くなります。患者の身体状況を観察し判断するためには、加齢に伴う現象を理解することと、個別性を考慮することが援助の鍵となります。

   

第2巻 高齢者の心理社会的変化 (28分)

監修 粟生田友子(国立障害者リハビリテーションセンター病院 看護部長)
     綿貫成明(国立看護大学校 老年看護学/長寿看護学 教授)

1. プロローグ

2. 高齢者の加齢変化

3. 高齢者の心理社会的変化①喪失体験

4. 高齢者の心理社会的変化②主観的幸福感

5. 高齢者の心理社会的変化③死生感

6. 高齢者の神経心理学的検査

7. 心理社会的援助の一例

8. エンディング

高齢者は、加齢による変化や様々な喪失体験、年齢とともに幸せを感じられる度合いの変化、老いによる死の捉え方の変化などにより、年を重ねるとともにそのこころはさまざまに変容していきます。この巻では高齢者の心理社会的変化を、高齢者の方へのインタビューなども交えて解説します。

   

第3巻 脳神経系の障害を持つ高齢者への援助技術 (38分)

監修 下村晃子(横浜市立脳卒中・神経脊椎センター 慢性疾患看護専門看護師)

1. プロローグ

2. 脳卒中急性期の援助技術

3. 脳卒中回復期
  ~ADL(日常生活動作)自立に向けた支援

4. 脳卒中回復期~退院支援

5. 脳卒中維持期
  ~退院後の外来でのかかわり

6. エンディング

脳卒中には急性期、回復期、維持期の3つの病期があり、それぞれの病期に合わせた看護のポイントがあります。急性期では主に合併症の予防・重篤化回避、回復期ではADL自立に向けた支援と退院支援、維持期では退院後の外来でのかかわりを解説します。

   

第4巻 循環器の障害を持つ高齢者への援助技術 (38分)

監修 三浦稚郁子(榊原記念病院 副院長兼看護部長)

1. プロローグ

2. 高齢者に多い循環器障害

3. 心疾患高齢者へのアセスメント・
  看護援助

4. エンディング

高齢者に多い主な循環器障害は、不整脈、虚血性心疾患、心不全です。各障害のメカニズムを解説した後に、慢性心不全の患者を例に、実際のアセスメントおよび看護援助を紹介します。看護師は、病気への理解、食事療法、運動習慣、薬物療法などに関し、患者自ら自己効力感を高め継続できるように、改善箇所を具体的に提案し支援します。

   

第5巻 呼吸器の障害を持つ高齢者への援助技術 (33分)

監修 竹川幸恵(大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター 慢性疾患看護専門看護師)

1. プロローグ

2. 加齢による呼吸機能の低下

3. 高齢者に多い呼吸器疾患

4. 呼吸器疾患のアセスメント

5. 呼吸器疾患高齢者への看護援助技術

6. エンディング

加齢による呼吸機能低下のメカニズムと、高齢者に多い主な呼吸器疾患であるCOPD、肺炎、気管支喘息、肺がんの概要を解説します。次にCOPDの患者を例に、実際のアセスメントと看護援助技術を紹介します。また、在宅における酸素療法も解説します。

   

第6巻 運動器の障害を持つ高齢者への援助技術 (37分)

監修 鈴木みずえ(浜松医科大学 医学部看護学科 臨床看護学講座 老年看護学 教授)

1. プロローグ

2. 加齢による運動機能(骨・関節・筋)の変化

3. 高齢者の転倒・骨折の特徴

4. 高齢患者の転倒予防の看護援助技術

5. エンディング

骨・関節・筋といった運動器の加齢による変化について解説します。次に救急搬送される高齢者の約8割を占める事故原因である「転倒」と転倒による「骨折」に焦点をあて、その予防と看護援助技術を見て行きます。この巻では入院中に転倒した高齢患者に対し、看護師が見落としていた情報を振り返りながら注意点を解説します。

   

第7巻 皮膚障害を持つ高齢者への援助技術 (29分)

監修 室岡陽子(東京慈恵会医科大学 医学部看護学科 講師)

1. プロローグ

2. 高齢者の乾燥肌(ドライスキン)
  のスキンケア

3. 褥瘡への援助技術

4. 皮膚トラブルへの援助技術

5. 下肢の乾燥肌(ドライスキン)
  へのスキンケア+フットケア

6. エンディング

高齢者の皮膚は脆弱で傷つきやすいため、日頃から予防的スキンケアを意識することにより、スキントラブルの発生や症状悪化を防ぐことができ、患者のQOLを守ることに繋がります。この巻では乾燥肌、褥瘡、皮膚トラブル、下肢の乾燥肌に対するスキンケアを解説します。

   

第8巻 認知機能障害を持つ高齢者への援助技術 (39分)

監修 六角 僚子(獨協医科大学看護学部 在宅看護学領域 教授)
   種市ひろみ(獨協医科大学看護学部 在宅看護学領域 准教授)

1. プロローグ

2. 認知症とは

3. 認知機能障害を持つ高齢者
  への看護援助の実際

4. エンディング

この巻では、認知症ケアのデイサービスセンター「お多福」での1日に密着し、実際の認知症患者に対しどのような看護援助を実践しているのかを解説します。食事、入浴、レクリエーションのケアはもちろん、日常生活におけるコミュニケーションの取り方など、様々な視点から援助技術を学ぶ事ができます。

   

第9巻 コミュニケーション障害を持つ高齢者への援助技術 (34分)

監修 堀内園子( グループホームせせらぎ ホーム長/看護学博士)

1. プロローグ

2. グループホームとは

3. 高齢者のコミュニケーションに
  影響を与える要素

4. ホーム独自の工夫

5. 一人ひとりにあわせた援助の実際

6. エンディング

この巻では、認知症対応型共同生活介護「グループホームせせらぎ」で生活する高齢者とそのケアを通じて、高齢者のコミュニケーションに影響を与える主な要素である感覚機能、言語機能、精神機能の低下について解説します。またグループホームならではの生活環境と、一人ひとりにあわせた援助の実際を紹介します。

   

第10巻 睡眠障害を持つ高齢者への援助技術 (26分)

監修 長谷川真澄(札幌医科大学保健医療学部 看護学科 教授)

1. プロローグ

2. 加齢にともなう睡眠変化の特徴

3. 高齢者の睡眠のアセスメント

4. 睡眠障害への看護援助

5. エンディング

睡眠障害や生活リズムの障害は、日常生活活動や心身の健康に様々な影響を与えます。この巻では、生体リズムの加齢変化、定年による生活の変化、様々な疾患・薬剤の影響、生活環境の変化、心理的要因など高齢者の睡眠障害の主な要因を解説します。看護師は患者を多角的にアセスメントし、良質な睡眠・覚醒パターンを維持できるよう援助します。

   

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