理工学図書新刊ニュース　6月号

英語論文のアブストラクトで英文読解を練習。正確に解釈できるように文の構造を図にしてわかりやすく解説。強力動詞・コロケーションなど，理系なら押さえておきたい重要語句も丁寧に紹介した。研究室配属後にまず読みたい一冊。

視覚実験の計画・実施・分析を，装置・手法・コンピュータプログラムなど具体的に示しながら解説。〔内容〕実験計画法／心理物理学的測定法／実験計画／測定・計測／モデリングと分析／視覚研究とその応用／成果のまとめ方と研究倫理

学校教育では「理科離れ」が進み、理科教育のあり方が問われている今、学生には創造性のある「探求活動」「課題研究」が求められている。そんな中、高校生の理科・科学の研究発表の場として、モチベーションを高め、理科人材を育成するために設けられた論文大会の受賞作をまとめた本。

山岳は、主要な河川の源であり、人類の生存に欠かせない水供給の場で、地域の気象に大きな影響を与える。山は多岐にわたるモノやサービスを提供するため、その変化は地球規模で考えねばならない重要な問題。国際的にホットな内容が幅広く扱われ、山岳に関して、私たちが知っておくべきことがコンパクトにまとめられている。

江戸時代に飛躍的に発達した日本独特の数学文化の一つとされた和算。唯一の和算研究機関である｢和算研究所｣が編集母体となり、日本独自の数学について｢中項目主義:１テーマ＝２ｐ｣でまとめた、和算の全体像を把握することができる百科。

多変量（多次元）かつ大量のデータ処理手法を，R（Rコマンダー）を用いた実践を通して身につける。独習にも対応。〔内容〕相関分析・単回帰分析／重回帰分析／判別分析／主成分分析／因子分析／正準相関分析／クラスター分析

Excelでの計算例を軸とした内容とし、「計算基数」による効率的な計算の方法を紹介。さらに医療保険、変額年金保険、学資保険、保険料払込免除特約、低解約返戻金型、市場価格調整型については、昨今の市場規模や話題性を踏まえ、それぞれ説明と計算例を解説。

JMPによる統計的データ分析の方法を解説。操作手順だけではなく、「どんなときに何をどう使うのか」、「なぜその手法が必要なのか」という背後にある考え方について重きを置き、問題に対処できる応用力を身につけることが可能。

　リーマンを19世紀西洋数学における「存在論的革命」の牽引的存在として位置付け，リーマンによる空間概念の刷新・現代化の数学的・思想的意義を論じながら，そのより深い層に，数学対象の現代化，特にその存在様式・存在原理の思想的転回があることを明らかにしていく。数学および思想の両面を横断的に論じていく，創意あふれる書。

　本書は現代数学や数理物理学の様々な分野が「量子群」と呼ばれる体系を通して交錯し，深く豊かな相互作用をもたらす様を，多くの例とともに解説した量子群の入門書である。応用範囲が広く，関連研究が爆発的に進展している量子群の多様な側面を，広く見渡せるよう紹介する。【目次】Fourier変換と双対性／Yang-Baxter方程式/他

　本書は有限マルコフ連鎖の基本理論と，いくつかの確率的アルゴリズム（MCMC法など）に関する入門的な書籍である。確率・統計分野のみならず，近年では機械学習などの産業分野への応用もなされるこれらの手法・理論について，多くの演習問題や例題を交えながら，やさしく丁寧に解説する。【目次】マルコフ連鎖／MCMCアルゴリズムの収束速度

第2版では，近年応用の進んでいる統計的なネットワークの分析手法に関する説明を加えた。また，社会ネットワークの調査分析法およびソーシャル・メディアのネットワーク分析に関する章を新たに設け，複雑ネットワークおよびネットワーク描画に関する章も大幅に改訂。この改訂で，ネットワーク分析の応用的なニーズにも対応している。

　今回の増補は，時代の要請に応え，さらなる改善を目指した。まず，多数の既存項目を見直して修訂増補すると共に，約100件の新規項目を追加。既存項目の修訂増補では，特に重要なものは紙幅を惜しまず詳しく解説。また初版の特色でもある，五十音順小項目主義を堅持し，簡潔で正確な解説を読者に提供することは変わらず継承している。

前半では，主に溶媒等で膨潤した濃厚ポリマーブラシにターゲットを絞り，その合成・物性・機能について解説し，原理的・統一的な理解を目指す。後半では，特にリビングラジカル重合法により合成可能となった，構造の明確なポリマーブラシ付与複合微粒子の最新研究動向を概観する。【目次】ポリマーブラシの合成／ボトルブラシ／他

高分子ゲルの物性や機能に関してターニングポイントとなった研究や，ゲルの物性や機能を語る上で外すことができない重要な研究について幅広く紹介。最新のトピックスや多くの参考文献も掲載している。また，高分子ゲルの基礎を学ぶには幅広い基礎科学の知識が必要となってくるため，本書を通して高分子科学の基礎全般を広く学ぶことができる。

高分子材料は従来，構造材料としての使用が主流だったが，昨今では機能材料としての展開が多く見られる。本書は高分子材料の表面や界面，また薄膜に対する考え方を提案し，分析手法の解説も交えながら，新しいデータを用いて議論を展開していく。基礎的な事項を述べた高分子科学の教科書と高度な研究論文との間の橋渡しとなる一冊である。

生態と分布を軸に，日本の植生の全体像を平易に図説化。植物生態学の基礎を身につけるのに必携の書。オールカラー〔内容〕日本の植生概観／日本の植生分布の特殊性／照葉樹林／マツ林／落葉広葉樹林／水田雑草群落／釧路湿原／島の多様性／季節風／他

本書は、NPO法人日本バイオ技術教育協会が実施している、中級・上級バイオ技術者認定試験に配慮している。認定試験に必要なキーワードを網羅している。各章の終わりには、まとめを設けている。

　本書は理系の学生を対象に，火山学をはじめて学ぶ際の教科書である。火山学に関連する基本的な知識を修得できるよう，可能なかぎり平易な表現で，幅広い火山学の各分野について解説。さらに火山防災，火山減災についても多くのページを割いている。火山について学びはじめた学生が，火山を総合的に理解し，活用できる内容となっている。

私たちの社会生活や個人生活に、さまざまな側面でかかわっている土壌。本書は、土壌の生成から作物の生産、環境保全、日常生活まで、多岐にわたる土壌の機能をわかりやすくまとめた。読みやすく、かつ科学的に整理して記述することで、教育にも使える内容となっている。

電力系統とは、電気を利用者へ供給するための、発電、変電、送電、配電の全てを含む電力システムのことをいう。本書は、電力系統の概要およびそれらを取り扱うための技術についてとりまとめ、近年の電力自由化における発送電分離や、スマートグリッドなどにも触れている。基礎から応用までを詳解するとともに、豊富な例題および章末問題を収録。

　今日の無線システムは携帯電話，WiFiのデータ伝送など小形アンテナの利用が多種多様となり，それぞれのニーズに合ったアンテナの設計が要求される。本書は小形アンテナの基礎的な事項から，アンテナの小形化・高機能化の手法，電磁シミュレーション，特性評価法，最新の各種アンテナ設計技術まで，図例を多く用いて解説したハンドッブック。

光学設計では、具体的には、光を都合よく収束、あるいは拡散させて画像を得たり、照明をしたりするために、レンズ、ミラーなどの光学部品の曲率、材質、大きさ、それらの配置を決める作業（計算）を行う。本書は、それを学ぶ、あるいは光学設計を始めようという技術者のために、豊富な図面と基本的な計算式により、丁寧に解説した入門書。

本書は、電気・電子・情報に関する技術者、学習者のための「アルゴリズムとデータ構造」の演習を中心にしたテキストである。

GitHubを使ってワークフローを構築する書籍。8割程度の主要APIを網羅。

SVGの解説書。簡潔なサンプルを数多く使い、SVGの基礎から応用までをわかりやすく解説。

バックグラウンドに数学的な知識がなくても理解できるように書かれた、Pythonを使った機械学習の入門書。

本書では「センサー」と「インターネット」をつなぐ「アプリケーション」を「IoTアプリケーション」と呼び、近年、独立に発展してきたArduinoとHTML5を組み合わせてIoTアプリケーションを開発する新しい手法を提案。そして、必要な技術の習得から、実践のための応用方法までを詳しく解説。

本書では，文脈理解に関する自然言語処理の主要な問題である「述語項構造解析」，「共参照・照応解析」，「談話構造解析」について，どのように問題が具体化され，その問題に対してどのような手法が提案されているかを概観する。

ICT関連企業の若手技術者が，新サービスを提案するためのノウハウを学べる。そのために必要となる新しいネットワーク・ユビキタスサービスを取り上げ，安全性・信頼性に配慮したサービスやシステムの実現に必要な基礎技術も解説。