理工学図書新刊ニュース　4月号

受容器・脳・認知それぞれのレベルでの味・においに関する基礎的研究から、生涯発達、健康・医療分野、産業への応用まで解説。【内容】知覚・認知／受容機構／神経伝達と脳機能／子供と高齢者の味覚・嗅覚／臭気環境／食品・香粧品産業

本書は、小学校教員志望学生のための採用試験合格を目指す理科の問題集。過去に出題された問題を分野別（生命・地球・物質・エネルギー・環境・生活）に掲載し、繰り返し「多くの問題を解く」ことで合格できるようにまとめたもの。

海洋は地球全体の気候を牽引し、豊かな生態系を育成している。また、世界の人口の半数は沿岸域に住んでいて、多くの恩恵を受けている一方で、生態系を無視した漁業や開発、工業汚染などの人間活動によって多くの犠牲も払っている。海洋と人間が共生していくにはどうすべきか、世界地図を眺めながら考えることができる一冊。

定評ある“Penguin Dictionary of Mathematics” 第4版の全訳。代数・幾何など純粋数学から、統計学・計算科学など応用数学まで、数学の幅広い領域の諸概念を簡潔に解説。収録項目数3700 以上、200 以上の模式図で直感的な理解を示す。中学～大学での教育内容を包括的にカバー。6 月刊行予定

広く応用される二元分割表の基礎から三元表、多元表へ事例を示しつつ展開。　【内容】二元分割表の解析／コレスポンデンス分析／三元分割表の解析／グラフィカルモデルによる多元分割表解析／モンテカルロ法の適用／オッズ比性の検定／他

本書は統計学の基本ツールになりつつあるスパース推定について、入門的内容から発展的内容まで解説する。実用性を重視して、スパース推定を用いた統計モデリングを中心に、できるだけ多くの手法について数値例や解析コードとともに解説している。本書を通して、スパース推定の有用性を実感し、スパース推定による統計解析技術を習得できる。

数学は物理や化学を理解するためのツールとなる場合が多い。本書では、多くの大学生が最初に戸惑うような数学の内容を、わかりやすく説明することに重点をおいた。できる限り公式を導出する過程を示し、例題・練習問題・演習問題を通してさらに理解が深まるような構成とした。【目次】三角関数と指数関数／テイラー展開と収束半径／他

本書では、計測の基本概念から工学系全般に必要な確率・統計の数理的知識や測定値の不確かさ評価や改善に必要な知識、測定に関わる統計モデルと当てはめを解説。また、統計解析用プログラミング言語Rによるコーディング例も紹介。

入門編に続き、運動量、中心力、万有引力、剛体の運動を丁寧に解説。豊富な具体例で力学の考え方を身につける。【内容】運動量／中心力のもとでの運動／万有引力のもとでの運動／剛体の運動／付録：座標系、ベクトルの補足（6 月刊行予定）

2017年ノーベル物理学賞受賞「重力波」の最前線を、日本の観測施設KAGRAの中心メンバーとして活躍する川村静児氏が詳解、将来を展望する。本書では重力波の基礎から始め、重力波天文学と重力波の検出方法について解説。実際の重力波検出の最前線を、初検出およびそれに続く検出と順を追って説明し、十分な理解と知識が得られる一冊とした。

真空の基礎科学から作成・計測・保持する技術に関わる科学的基礎を解説。また、成膜、プラズマプロセスなどの応用分野で真空環境の役割を説き、極高真空などのこれまでにない真空環境が要求される研究・応用への取組みなどを紹介。

基礎科学の推進から、重粒子を用いたがん治療という医療への応用や産業利用など、その応用範囲が広がる加速器科学。現在までの加速器科学の基礎から応用までをまとめ、本分野の発展に資することを目的とし、分野間の交流を促進し、加速器を用いた科学全体が推進される基盤となる一冊。

接着の原理･原則と、接着設計や接着作業などの実務をつなぐ前準備・段取りに注目。「出来映え設計」から「接着剤の選定」「表面処理方法の検討」「強度･耐久設計」｢構造設計」「プロセス決定」「試作時の注意」に至る段取りノウハウをわかりやすく整理した。

現代の応用化学・化学技術の全体像をとらえるレファレンスとして絶対の信頼を得る書。インターネットにあふれる情報とは異なり、「情報の信頼性」と「体系化された全体構造の提示」が、化学の広範な分野の第一人者が集う日本化学会が総力をあげて編纂にあたった本書ならではの特色となっている。

現代の応用化学・化学技術の全体像をとらえるレファレンスとして絶対の信頼を得る書。インターネットにあふれる情報とは異なり、「情報の信頼性」と「体系化された全体構造の提示」が、化学の広範な分野の第一人者が集う日本化学会が総力をあげて編纂にあたった本書ならではの特色となっている。

実験に直結する知識やテクニック、研究生活で必須なノウハウをコンパクトにわかりやすくまとめた。日頃何気なく行っている操作がなぜ必要なのか、ということが丁寧に説明されており、実験時の疑問や曖昧な部分を解決できる。研究室に配属されたばかりの学生はもちろん、若手研究者のより深い理解にもつながる一冊。

本書は日本語で読める初めての菌類生態学のテキスト。全12 章からなり、基礎生物学編、生態機能編、生態解析編の3部構成とし、入門的、導入的な内容に絞りバランスよくまとめた。読者が親しみながら学べるように図表を多用し、章末に理解度チェッククイズを入れるなど、菌類生態学についての学習を主体的に深める工夫がされている。

森林の変化は、人とのかかわりを抜きに語りえない。本書は森林と人類とのかかわりの歴史を振り返りながら、森林の変化がもたらす様々な影響について解説する。シリーズ続刊を読む上での基礎的な知識が修得できる。【目次】森林と人間の歴史／世界の森林減少の歴史／日本列島の森林の歴史的変化／森林の変化と樹木／他

森林と災害のつながりは、気候変動に伴う災害が多発する今日、さらに関心が高くなっている。本書では森林における水の動きに着目し、森林における水収支、森林からの流出と斜面崩壊、土石流災害、河川と森林、津波と海岸林、福島原発事故について最新の知見を紹介する。森林生態系の管理による防災・減災へ向けて、指針となる一冊である。

森林の成り立ちや変化を考える時、土壌の果たす役割は非常に大きい。土壌の性質や機能は森林全体のありようにも深く関わっている。本書では各分野で活躍している研究者が、森林土壌の生成や性質、機能に関する基礎知識を解説する。本書を通読することにより、森林における土壌の重要性や周辺諸科学との関連性などを深く理解することができる。

森林の物質循環、すなわち生物地球化学プロセスについて取り扱う。本書を通読することで、様々な環境変動下において森林生態系の物質循環がどのような仕組みで成り立っているのかを、多角的に理解することができる。【目次】流域から河川へのリン流出機構／土壌窒素動態の空間変動／物質循環モデルと森林施業影響／他

本書は、一次元シンボルおよび二次元シンボルの種類・特徴、バーコードプリンタやバーコードリーダなどの周辺機器、さらに応用事例などを収録。前半は「自動認識基本技術者」を目指す方々へ向けてバーコードに関連する一般的な知識を易しく解説し、後半では「自動認識専門技術者」を目指す方々へ向けてより専門的な内容を解説した。

衛星測位の基本を一通り学べる、最初に読む1冊。1項目あたり見開き2ページの、図表を用いたわかりやすいレイアウトで、丁寧に説明。1mや1cmといった高い位置精度をどのように実現しているかがわかる。日本の衛星測位システムである準天頂衛星「みちびき」の解説もする。

一般的な情報モデルを知識の典型的な形式的記述の例として紹介し、記述する対象の種類に応じた記述モデルの存在と特徴を理解する。また記述長最小原理に立脚し統一的に現代の機械学習技術を整理するとともに、機械学習をデータマイニングの中核技術と位置づけ、発展の目覚ましい、異常検知、変化検知といったデータマイニング技術について紹介。

前半では知識の創造に関して、基礎となる要素学理と、要素をつなぐことによって実現される創造プロセスの両面について解説。後半部分は、人や組織などの行動主体が知識を利用する状況は、獲得した情報や知識を使って何らかの意思決定を行うということにほかならない、という観点から意思決定理論の基礎について説明する。

本書では、理論、電力、機械、法規の4 科目の試験の勘所を押さえつつ一冊にまとめており、かつ、平成7 年度から平成29年度までの一次試験の問題を精査し、出題分野を体系的に整理し、必須分野を項目として掲げているので、効率的は学習が可能。

　（一財）電気技術者試験センターから公表された、2018 年度（平成30 年度）の第二種電気工事士技能試験候補問題13問の施工手順、ポイントをすべて収録したDVD付きの参考書。問題ごとにさまざまな手順や工具で作業を行っていますので、自分にあった施工方法を映像で確認することができます。

本書では、電力回路の技術計算に必要な“パーセント・インピーダンス法”及び“対称座標法”を解説。筆者が長年携わった“電力回路の技術計算法の講義”の経験から、多くの方々が誤解しやすい箇所について、豊富な図面により分かりやすく説明。

高周波測定の基礎知識から、測定・評価・対策等の実務をカバーした一冊。高周波技術は電子機器や通信機器などに関わっていて、高周波が関わる伝送系を適切に設計・測定・評価することが必要になる。基礎知識や理論が実務にどう紐づいているのか丁寧に解説。

本書は6 年間12 回分の過去問題を出題分野に沿って整理・分類して並べて掲載。これにより出題傾向・頻出問題の確認を行いながら効率よく学習できるようになっている。

本書は、制御用マイコンとして長く使われている、PICマイコンのシンプルな環境を利用して学ぶアセンブラプログラミングの入門書である。本書ではあえて、アセンブリ言語を使ってプログラミングを行う。そのため、動作の詳細をすべてプログラムで記述しなければならないが、マイコン内部の詳細な動きをほぼすべて把握することができる。

本書は、ディジタルメディアの代表的データである画像や音声をコンピュータで扱うための基本的な手法を知り、実際に読者がPythonを用いて様々な処理ができるようになることを目標としている。

本書は「シリコンを使ったMOS 集積回路」について初めて学ぼうとする学生や技術者のための教科書である。MOSFETの動作原理やLSI製造に関する各プロセス技術の基本原理、LSIの構成と動作などについて丁寧に解説した。

埋め込まれた情報が伝送経路や第三者によって容易に変形、抽出されないことに加え、ヒトの聴覚特性を考慮して情報自体が音コンテンツに歪みを与えないことが要求される情報ハイディング技術の概要と最近の研究動向について解説する。

大好評シリーズ「電子戦の技術」待望の第4 巻！本書では、通信・レーダ・IR（赤外線）という電子戦の主たる三分野における在来型脅威の概要を示すとともに、近年出現した新たな脅威に対抗するための課題について解説。また一部内容については詳細に解説している数少ない公開文献の一つとなっている。