理工学図書新刊ニュース　1月号

誰が読んでも間違いなく同じ結論に達するためには，どのように技術文書をまとめればよいか。理工系の学生が悩む技術文書や技術論文，実験レポートの論理的な書きかたに，発表のしかたを含めて丁寧にまとめた。

作図しながらPythonを学ぶ。〔内容〕準備／いきなり棒グラフを描く／データの表現／ファイルの読み込み／ヘルプ／いろいろなグラフ／日本語表示と制御文／ファイルの実行／体裁の調整／複合的なグラフ／ファイルへの保存／データ抽出と関数

　正則関数とは，複素平面上のある領域内の全ての点において複素微分可能な関数のことであり，複素関数論で重要な考え方の一つである。本書は複素数の復習から始め，簡単な複素関数に触れたのち，正則関数に関する様々なトピックスをわかりやすく取り上げた。最後に発展的内容を解説し，複素関数論の更に深い分野への学習の橋渡しにも配慮した。

　著者オリジナルの「オイラー・ゲッター」というゲームも対象に，数学の抽象的理論とゲームとの思いがけない関係から，一味違った数学の面白さを味わえる書。カードゲームなどのローテク・ゲームを中心に，一つのゲームにつき一つの数学のコンセプトを紹介していき，最終的にオイラー・ゲッターへとつながる構成となっている。

　近年，高校の教科書から「空間図形」と「行列と一次変換」が姿を消し，大学数学の敷居を越えるのが益々難しい状況である。本書は高校数学と大学数学の大きなギャップを解消し，その懸け橋となる一冊である。大学数学の基礎だけでなく，微分積分と線形代数を概観し，さらに現代数学を学ぶ上での確かな「リテラシー」を身につけられる。

　有理型関数とは，複素平面上のある領域内で「極」と呼ばれる特異点のみを除いて正則な関数のことであり，複素関数論では重要な考え方の一つである。本書では，有理型関数の話題の中から，留数の原理と実関数の計算，z拡張，有理拡張，その他基本的な定理の紹介を中心に詳説。36巻同様，複素関数論の更に深い分野への学習の橋渡しにも配慮した。

この常微分方程式のラーニング・アシスタント（学習支援スタッフ）は，読者がいつでも訪問できる相談窓口です。「計算できる」だけで「わかった」つもりにならず，頭の中で具体的なイメージを思い描くトレーニングをしていきます。

宇宙物理学の初級テキスト。多くの予備知識なく基礎概念や一般原理の理解に至る丁寧な解説。〔内容〕宇宙を学ぶ／恒星としての太陽／恒星の構造と進化／コンパクト天体と連星系／太陽系惑星と系外惑星／銀河系と系外銀河／現代の宇宙論

　理論から応用までレンズ設計に必要な知識を解説する。レンズ設計の専門家のみならず，レンズを利用する多くの科学者にも役立つ書。『光学技術シリーズ1 レンズ設計法』として1972年初版発行後，多くの読者からの要望を受け単行本に改装し発行した。【目次】近軸理論／光線追跡による性能評価／他

高圧ガス販売主任者試験　第一種販売の攻略問題集。過去5年分の試験問題を、出題分野に沿って整理・分類し、重要度と頻出箇所がすぐにわかるようになっている。各選択肢に詳しい解説を掲載しているので、この一冊で試験傾向の把握と対策が可能。

　半導体ナノシートとは，厚さ約1nmと非常に薄い半導体特性を示す材料である。本書では，一般的なナノシートの定義や特徴，種類について概説し，半導体ナノシートとしての特徴をいくつかの具体例を挙げて説明。どのような分野で研究が進められているかを紹介する。初心者でも半導体の基礎物性が理解できる構成となっており，応用例も紹介する。

材料工学系大学生向けの化学熱力学教科書。高校の物理と化学から大学の化学熱力学の統一した考え方（特に相平衡，化学平衡，溶液の考え方）への移行が，スムーズに行えるように配慮した。また，考え方の図形的イメージ化にも努めた。

現代の天然物化学では，生合成遺伝子解析やケミカルバイオロジーの進歩によって従来とは全く異なる発見がされるようになってきた。本書では生合成を基盤に体系化した解説を行うとともに，ケミカルバイオロジーの観点を重視した。

全国の代表的な活断層を，1970年代から撮影された貴重な空撮写真を使用し，3Dイメージ，イラストとあわせてビジュアルに紹介。断層の運動様式や調査方法，日本の活断層の特徴なども解説し，初学者のテキストとしても最適。オールカラー

日本の鉄道は、そのほとんどが電気で動く電車であり、当然、電車に電気を供給する仕組みが必要になる。ところがあれだけのスピードで動く電車に、屋外で、決まった電圧の電気を安定して供給するには技術的な工夫がいる。本書はそれをわかり易く解き明かす改訂版。

スマホの普及やIoT化に伴い、位置情報を活用する必要性・可能性は拡大している。しかし屋内では衛星電波が届かないため衛星測位が使えず、位置情報を得るにはそれに代わる技術が必要である。意外に知られていない屋内測位の全体像を初学者向けに解説する。

技術士第二次試験の論文対策本の第5版。2019年度試験改正では、二次試験の択一試験が撤廃され、選択科目も必須科目も論文試験だけになる！合格には、出題されやすいテーマと出題の要点をきちんと把握し、試験官にわかりやすく表現することが必要。本書を読めば、その対策がすべてわかる。

DDSキャリア設計にあたり知っておくべき基礎的な事項を体系的にまとめた書。それぞれのキャリアの特性や設計上の指針、発想方法などを丁寧にわかりやすく解説。長年にわたり研究されてきたDDSの概念から、最新技術のエッセンスまでを網羅しており、研究をはじめたばかりの学生や、これからDDS研究をはじめようとする人の支えとなる一冊。

マイクロ波についての基本事項を確認し，伝送線路，回路，フィルタまでを解説するテキスト。シリーズ完結〔内容〕マイクロ波工学とその基本事項／伝播電磁波の分類／平面波伝送線路／導波管伝送線路／回路素子／共振回路の性質／マイクロ波フィルタ／他

電験三種の合格には、数多くの過去問題を繰り返し解き、問われている内容を根本から理解することが何より大切。本書では、過去10カ年の試験問題と解答・解説を掲載し、基本からわかりやすく解説。別解、問題を解くポイントなども充実した内容。

急速な充放電が可能で，繰り返しの充放電にも強いという特徴を持つ大容量キャパシタ。これからのスマートエネルギー社会を支える，この大容量キャパシタの仕組みや特徴，現在の使用例から今後の使われ方までをわかりやすく解説した。

光学設計のうち、照明系および投光系に特化した入門書。一般的な光学設計の本では触れられることの少ない照明系の基礎知識に加え、基本設計、法則、シミュレーションなど、関連の知識を丁寧に解説している。

音響学とオーディオは，深い関連はありますが，同じではありません。オーディオは趣味性が高い世界でお金がかかるのは事実。限られた資金と時間で，効率的に良い音を手にするためには「科学的発想は便利」という視点でまとめた書籍。

視界のきかない水中で，生き物が通信したり探査したりするために利用するようになったのが音である。水中生物（特に鯨類）の音声とこれを利用した観測手法および騒音影響評価に重きをおいて紹介した。

文科系学部を主対象としたコンピュータシミュレーションの教科書。確率分布や乱数などシミュレーションの基礎から、遺伝的アルゴリズム、深層学習などの最新理論まで、図やグラフで直感的に理解できるよう解説。また、各章末には学習指導要領に沿った演習問題が掲載。

なぜモニタリングをする必要があるのか、どこから、どのように始めたらよいのかを起点に各テーマに沿って書かれているため、モニタリングについての深い知識を身につけることができる。

　「計算」にまつわる様々な概念を，日常生活での出来事やヘンゼルとグレーテル，シャーロック・ホームズ，インディ・ジョーンズ，ハリー・ポッターなどの物語を題材に解説する。議論される内容は，データの体系化や表現にはじまり，言語・シンタックス・曖昧さ，制御構造・ループ・停止性問題，再帰，アルゴリズムの検証まで多岐にわたる。

顧客管理や受発注管理はもちろん、スケジュールの管理、進捗状況の管理、文書管理、会議室の予約、交通費の申請、アンケート調査、タイムカードなど、あらゆる用途にkintoneを活用できる。こういったシステムを構築するには、開発業者に依頼する必要がある。しかし、kintoneを使えばプログラミング不要で、さまざまな業務に対応するシステムを構築できる。

本書は、プログラムの最も基本的な概念から、現代の主流であるオブジェクト指向プログラミングやネットワーク、AI（人工知能）まで、プログラミングというものを知るために必要なことを詳しくわかりやすく、そしてできるだけ具体的に説明した。

本書では、まずOpenMPの概要を解説し、中盤でOpenMPのリファレンス、後半でOpenMPを使用したプログラミングの具体例ならびにOpenMPに関する留意点などを解説した。simd構文やtarget構文についても解説し、ヘテロジニアスな構成への対応やベクトル化もカバーした。

OpenACCは、OpenMPを使うような感覚で、逐次プログラムにディレクティブを指定するだけでGPU対応のプログラムへ変換できる。本書は短い期間でOpenACCを習得できることを目指して執筆した。単に、プログラミングの習得だけでなく、ヘテロジニアスなシステムの基礎などや応用にも言及し、非同期などを使用したプログラミングへも対応できるよう心掛けた。

本書は，ベイズ識別の仮定と同様に，データの背後の確率的な関係が完全にわかっている場合について，変分法を用いて機械学習の基本的なタスクである回帰や識別、そして判別基準のための最適な関数を導出する手法について解説した。

過去に出題された問題の中から厳選して収録。近年の出題傾向と重点項目を完全網羅。チェックボックスを利用し、「よく出る問題」「苦手問題」を把握することで、効率よく問題内容と関連知識を習得可能。

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Python 3.6以上を扱ったプログラミングの入門書。macOS、Linux、Windowsをサポートし、インストール手順や初心者向けヒントも取り上げる。注意深く設計された一連の演習を通して徐々にスキルを構築し、より難しい問題に進む、入門者には好適な構成。コピー&ペーストを禁じ、コードを自力で読み書きする力が身につく。