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心という難問~空間・身体・意味~

野矢 茂樹  著

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価格 \2,640(税込)         

発行年月 2016年05月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 4p,375p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/哲学/概論・参考図書
ISBN 9784062200783
商品コード 1020483444
NDC分類 104
基本件名 哲学
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2016年07月2週
書評掲載誌 毎日新聞 2016/09/04、読売新聞 2016/12/25
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1020483444

著者紹介

野矢 茂樹(著者):1954年生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。現在、東京大学教授。専攻は、哲学。おもな著書に、『論理学』(東大出版会)、『心と他者』(勁草書房→中公文庫)、『哲学・航海日誌』(春秋社→中公文庫)、『ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む』(哲学書房→ちくま学芸文庫)、『哲学の謎』『無限論の教室』(講談社現代新書)、『論理トレーニング』(産業図書)、『語りえぬものを語る』(講談社)、『大森荘藏』(講談社学術文庫)など多数。近刊のエッセイ『哲学な日々』(講談社)も好評を博している、日本の代表する人気哲学者。

内容

私が見たり聞いたりしているこれは、本当に世界そのものなのだろうか。かつては誰も見通すことができなかった、知覚し感覚するという経験を解き明かす、思考のドキュメント。著者は、こうして、ついに世界と心ある他者に出会えた!


哲学には、いくつか、根本的な大問題があります。たとえば、他我問題。他者は本当に存在するのだろうか。すべては、私の脳に映し出された像にすぎないのではないか。そんなことはない、といいたいところですが、歴史的に、さまざまに論じられながら、解決したとは言えません。すべては、あなたの脳の中に映じていることだ、という主張に対して、結局、有力な反論はだせないのです。

あるいは、あなたは、他人の痛みを感じることができるでしょうか。他人が腹痛を訴えているとして、その痛みが本当にあるのか、あなたにはついにわからないのではないか。これまた、哲学史上の有名な難問です。

目の前にリンゴがある。あなたがそれを知覚しているから、あると言える。哲学史上有名なジョージ・バークリの名言によれば、「存在するとは知覚されることである」。とすれば、リンゴのある部屋から誰もいなくなれば、リンゴは存在しなくなる。
そんバカな、といっても、論理的に反論するのは、きわめて難しい。

このような哲学の難問にたいして、著者は、まっこうから、いや、リンゴはあるんだ 、という哲学的立場を確立しようとします。
素朴実在論という立場です。

古来重ねられてきた哲学的議論をふまえつつ、さまざまな反論にさらされてきた「素朴実在論」を、周到かつ明解な
議論でうちたてる、著者渾身の代表作です。
好評を博した快著『哲学な日々』の理論編ともいえる力作。

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