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モア・ザン・ヒューマン~マルチスピーシーズ人類学と環境人文学~(シリーズ人間を超える)
奥野克巳,
近藤祉秋,
ナターシャ・ファイン,
ラディカ・ゴヴィンドラジャン,
宮本万里,
アレックス・ブランシェット,
吉田真理子,
ジョン・ナイト,
合原織部,
村津蘭,
エドゥアルド・コーン,
近藤宏,
アナンド・パンディアン,
山田祥子,
石倉敏明,
唐澤太輔,
結城正美,
江川あゆみ,
清水高志,
師茂樹,
大石友子,
中江太一
著
発行年月 |
2021年09月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
9p,305p |
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大きさ |
21cm |
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ジャンル |
和書/社会科学/民族学・民俗学・人類学/民族学・民俗学・人類学 |
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ISBN |
9784753103645 |
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商品コード |
1033601882 |
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NDC分類 |
389.04 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2021年10月4週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033601882 |
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著者紹介
奥野克巳(著者):奥野 克巳 Katsumi Okuno 立教大学異文化コミュニケーション学部教授。北・中米から東南・南・西・北アジア、メラネシア、ヨーロッパを旅し、東南アジア・ボルネオ島焼畑稲作民カリスと狩猟民プナンのフィールドワークを実施。主な著書に『モノも石も死者も生きている世界の民から人類学者が教わったこと』(亜紀書房、2020年)、『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと』(亜紀書房、2018年)。『Lexicon 現代人類学』(以文社、共編著、2018年)、主な訳書にティム・インゴルド『人類学とは何か』(共訳、亜紀書房、2020年)などがある。
近藤祉秋(著者):近藤 祉秋 Shiaki Kondo 神戸大学大学院国際文化学研究科文化相関専攻講師。専門は文化人類学、アラスカ先住民研究。北海道大学アイヌ・先住民研究センター助教を経て現職。主な論文に「内陸アラスカ先住民の世界と「刹那的な絡まりあい」:人新世における自然=文化批評としてのマルチスピーシーズ民族誌」(『文化人類学』86巻1号、2021年)などがある。主な共編著に『犬からみた人類史』(大石高典・池田光穂と共編著、勉誠出版、2019年)、『人と動物の人類学』(奥野克巳・山口未花子との共編著、春風社、2012年)がある。
ナターシャ・ファイン(著者):ナターシャ・ファイン Natasha Fijn 専門はマルチスピーシーズ人類学、映像人類学。オーストラリア国立大学・モンゴル研究所を拠点に活動。モンゴルやオーストラリアで、家畜化、マルチスピーシーズ民族誌、人間以上の領域の社会性などをテーマとしてフィールドワークを行ってきた。主な著作にLiving with Herds: Human-Animal Co-existence in Mongolia(2011)、主な映像作品にTwo Seasons: Multispecies Medicine in Mongolia(2017)などがある。
内容
地球規模での環境変動、資本主義の見えない未来、科学技術の革新が問いかける人間性の変容ーー「人新世」時代の今日、人類を含めた多種の絡まり合いの現実を看過することはできない。
多種間の関係を記述してきたマルチスピーシーズ民族誌と、人間と人間を取り巻く環境との関係に注視してきた環境人文学が交差する「人間以上」の人文知は、いかに可能か?
21世紀の人文諸学の未来を展望する、国内外の精鋭たちによる9つのインタビュー集。
「人間による地球の環境変動が取り沙汰されるようになった今日、人間という単一種から離れて、微生物から昆虫、動植物だけでなく地球外生命にも目を向け、多種の共同体を取り上げてその中に人間を位置づけ直してみることを、民族誌という人類学の強みに拠りながら探っていくのがマルチスピーシーズ民族誌であった。その試みは、人類学という既存の学問の枠だけにもはや収まるものではなくなっている。他方。環境人文学は人間と人間が住まう環境や自然、生物やモノとの関係性を、今日の複雑な政治・経済・社会および科学技術をめぐる文脈の中に位置づけて、既存の人文諸学が取り組むべきテーマを明確に示しつつ、諸課題に実質的にあたるための手がかりを与えてくれるだろう」(本書、序論より)