丸善のおすすめ度
ゾンビと資本主義~主体/ネオリベ/人種/ジェンダーを超えて~
遠藤 徹
著
発行年月 |
2022年10月 |
---|
|
|
言語 |
日本語 |
---|
媒体 |
冊子 |
---|
|
|
ページ数/巻数 |
353p |
---|
大きさ |
20cm |
---|
|
ジャンル |
和書/社会科学/社会学/文化・芸術・社会意識 |
---|
|
|
ISBN |
9784875025481 |
---|
|
商品コード |
1035162122 |
---|
NDC分類 |
361.5 |
---|
|
|
本の性格 |
学術書 |
---|
|
新刊案内掲載月 |
2022年11月4週 |
---|
|
商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1035162122 |
---|
著者紹介
遠藤 徹(著者):1961年生まれ。同志社大学グローバル地域文化学部教授。研究テーマは英文学、身体論、文化論(アメリカ・ポップカルチャー)など多岐にわたる。著書に『スーパーマンの誕生:KKK、自警主義、優生学』、『バットマンの死:ポスト9/11のアメリカ社会とスーパーヒーロー』(以上新評論)など。
ホラー小説家としても活躍し、短編小説「姉飼」で第10回日本ホラー小説大賞を受賞、「麝香猫」で第35回川端康成文学賞候補となる。主な小説作品に『姉飼』『壊れた少女を拾ったので』『戦争大臣』(以上角川ホラー文庫)、『贄の王』(未知谷、2014)、『七福神戦争』『極道ピンポン』(以上、五月書房新社)などがある。最新刊は『幸福のゾンビ ゾンビ短編集』(金魚屋プレス、2022.10)。
内容
アフリカの民間信仰を源流とし、19世紀にハイチのヴードゥー教の「生ける死者」となった「ゾンビ」。
1932年にアメリカ映画で吸血鬼に次ぐモンスターとして登場後は、またたくまにスクリーンを席捲し、やがては社会のさまざまな事象を代弁し、刻印できる便利な「表象/隠喩」として定着した。理性も知性ももたず人を襲い、嚙まれた者も同類になっていく──
本書はこうしたゾンビのあり方に、この世/主体/資本主義/人種/ジェンダーの枠組みから逃避する道の可能性を見出す。
多彩な現代思想の手法を駆使して、現代社会でゾンビ表象が担う意味をあぶりだした知的冒険の書。