木簡古代からの便り
内容
目次
はじめに 木簡へのいざない Ⅰ 木簡とはなにか? 1 地中の文字は何を語るか 2 樹種、書風、形──多彩な荷札 3 花かつおか笹の葉か 4 木簡使用のはじまり 5 木簡の世紀の幕開け 6 『日本霊異記』にみえる木簡 7 平安時代に消える荷札と削屑 Ⅱ 木簡の発見! 歴史の発見! 8 木簡の重要性を決定づけた発見 9 ゴミ捨て穴が「標本棚」に 10 明治や戦前に見つかったものも──木簡研究前史 11 『日本書紀』の修飾を見破る──「郡評論争」と木簡 12 藤原京の造営過程を解き明かす 13 長屋王宅の決め手となった役所の手紙 14 「奈良京」が見つかった Ⅲ 木簡の使われ方 15 文書を巻き付ける「軸」も木簡 16 削って使い尽くされた 17 転用の道は便所や祭祀にも 18 犬、鶴、牛乳も登場 19 見えてきた古代の文書主義 20 正倉院が守った木簡たち 21 木と紙の違いとはなにか Ⅳ あれも木簡? これも木簡! 22 くじか、ゲームか、占いか 23 日々の業務を伝える題籤軸 24 曲物に残る職人と役人の目線 25 木の特性と木簡のはたらき 26 まじないの意味を探る 27 薄板に書かれた「こけら経」 28 大乗院の将棋の駒の木簡 Ⅴ 木簡を深読みする 29 ブランドワカメは昔も今も 30 韓国アワビに聖武の思い 31 文字の形は時代を語る 32 役人と薪の意外な関係 33 古代米は赤米? 34 記されなかった年代を探る 35 都の外の荷札は何を語るか Ⅵ 木簡からみえる古代人の日常 36 薬の荷札やラベルが語るもの 37 失われた大宝令を解き明かす 38 ずる休みの言いわけも木簡で 39 書きぶりににじむ役人たちの素顔 40 お願いの手紙の書き方──下級役人の教養 41 出部さん、真慕さんって誰? ──珍しいウジ名 42 平城宮の仏事を垣間見る Ⅶ 木簡を未来に伝えるために 43 水替えの夏、出会いの夏? 44 保存と活用の間で──実物をお目にかけたい 45 赤外線は万能か? 46 木簡と年輪年代学の出会い 47 年輪で木簡を読み解くために 48 木簡をつなぐ木目のバーコード 49 年輪から木材の産地に迫る おわりに 彼らが生きた証として 参考文献 あとがき 執筆者紹介
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