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書評掲載

法王の牙~病院サスペンス集~(中公文庫 く7-25)

黒岩重吾  著

日下三蔵  編
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価格 \990(税込)         

発行年月 2024年06月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 328p
大きさ 16cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784122075290
商品コード 1038507534
NDC分類 913.6
書評掲載誌 朝日新聞 2024/07/27
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1038507534

著者紹介

黒岩重吾(著者):黒岩重吾
一九二四(大正十三)年、大阪市生まれ。同志社大学法学部卒業。在学中に学徒動員で満州に出征、ソ満国境で敗戦を迎える。復員後、証券会社などに勤務しながら、「近代説話」の同人として小説を執筆。六〇年『背徳のメス』で直木賞、八〇年『天の川の太陽』で吉川英治文学賞を受賞する。九一年紫綬褒章受章、九二年菊池寛賞受賞。二〇〇三年死去。
日下三蔵(編者):日下三蔵 一九六八(昭和四十三)年、神奈川県生まれ。専修大学文学部卒。ミステリ・SF研究家、アンソロジスト。著書に『日本SF全集・総解説』(早川書房)、『ミステリ交差点』(本の雑誌社)。主な編書に「本格ミステリ・コレクション」(全六巻、河出文庫)、「ミステリ珍本全集」(全十二巻、戎光祥出版)、「日本SF傑作選」(全六巻、ハヤカワ文庫)など。編書『天城一の密室犯罪学教程』で第五回本格ミステリ大賞を受賞。

内容

黒岩重吾生誕100年企画。「病院」「医療」を背景にした作品は、直木賞受賞作『背徳のメス』(長篇ミステリ)に代表される、黒岩重吾の初期作品の真骨頂。著者自身の戦争体験、戦後の小児麻痺による闘病を色濃く投影し、社会の底辺から、病院に巣くう権力構造、愛憎、欲望、人間の業を描き出す。ミステリ寄りの作品であっても、人間を描くところに妙味があり、また、関西舞台の作品にも味わいがある。以下6篇を収録。「病葉の踊り」「深夜の競走」「法王の牙」「さ迷える魂」「造花の値段」「最後の踊り」

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