ホーム > 商品詳細

丸善のおすすめ度

意味の世界~現代言語学から視る~ 改版(NHKブックス 1290)

池上 嘉彦  著

在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日  数量 冊 
価格 \1,760(税込)         

発行年月 2024年10月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 245p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/人文科学/言語学/統語論・形態論・意味論・類型論
ISBN 9784140912904
商品コード 1039286414
NDC分類 801.2
基本件名 意味論
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2024年11月5週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1039286414

著者紹介

池上 嘉彦(著者):東京大学名誉教授・昭和女子大学名誉教授。1934年京都市生まれ。東京大学で英語英文学(B. A.、M. A.)、イェール大学大学院で言語学(M. Phil.、Ph. D.)を専攻。インディアナ大学、ミュンヘン大学、ベルリン自由大学、チュービンゲン大学、北京日本学研究センターなどで客員教授、ハンブルク大学、ロンドン大学などで客員研究員。専門は言語学、記号論、詩学。東京大学教養学部教授、昭和女子大学教授を務めた。日本認知言語学会名誉会長、日本記号学会名誉会員。著書に『英語の感覚・日本語の感覚』(NHKブックス)、『英詩の文法』(研究社)、『意味論』『「する」と「なる」の言語学』(ともに大修館書店)、『ことばの詩学』『記号論への招待』(ともに岩波書店)、『〈英文法〉を考える 』『日本語と日本語論』(ともにちくま学芸文庫)、『自然と文化の記号論』(放送大学教育振興会)、『ふしぎなことば ことばのふしぎ』(筑摩書房)など。学術書翻訳、論文多数。

内容

ことばを記号でなく文化としてとらえ、その意味のありようを解明する

私たちは毎日、膨大な量のことばと記号、そしてそれらが表す意味に囲まれて暮らしている。本書は、現代言語学の中心分野である「意味論」の立場から日常生活における言語体験を分析し、ことばの意味が固定したものではなく、時代や文化、状況の違いによって様々に変転することを明らかにする。さらに文化や思考様式と、言語の意味構造がどのように連関しているのかを、豊富な事例を挙げながら解説する。意味論の新しい世界を切り開いて長く読まれた記念碑的著作を復刊する。復刊に際して「改版あとがき」を付加。著者の学問的履歴・原著執筆の背景事情・刊行後の言語学の歩みがわかります。

序章 二つの挿話
 「青木屋」と「ブルー・ツリー」/「借リル」と「貸ス」
第一章 言葉ともの
 言葉の意味と指されるもの/「婉曲」な言葉使い/「皮肉」な言葉使い/戯語
第二章 意味の類似性
 意味の類似性と指示物の同一性/同義語/反意語/包摂語と被包摂語/意味の因数分解/語結合/意味の重複と矛盾
第三章 意味の曖昧さ
 不確かさ/意味の曖昧さ(1) 同音性/意味の曖昧さ(2) 多義性/同音性と多義性/文のレベルでの多義性/意味とコンテクスト
第四章 言葉の意味する部分と意味しない部分
 意味を担う最小の単位/語の恣意性/擬声語・擬態語/語の有契性/有契性の喪失/有契性の獲得――民間語源
第五章 意味の変化
 語の意味の変化/意味変化のメカニズム/語義の類似性に基づく場合/語義の近接性に基づく場合/語形の類似性に基づく場合/語形の近接性に基づく場合/意味の一般化と特殊化/意味の向上と堕落/言語の習得の過程における意味変化/語の廃用化
第六章 文法と意味
 品詞と意味/主語、目的語と意味/〈動作主〉、〈被動者〉など/〈主題〉と〈叙述〉/〈既知〉と〈新出〉
第七章 センスとナンセンス
 意味をなす表現となさない表現/語法上での基準と「ずれ」/コンテクストの役割/「詩的」であるということ
第八章 言語と文化・思考
 文化的な関心の反映としての意味構造/思考様式を規定するものとしての意味構造/行き過ぎた議論の危険性/語から語法・文法へ
改版あとがき

目次

カート

カートに商品は入っていません。