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「憲政常道」の近代日本~戦前の民主化を問う~(NHKブックス 1292)
村井 良太
著
発行年月 |
2025年01月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
430p |
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大きさ |
19cm |
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ジャンル |
和書/社会科学/政治学/政治学一般 |
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ISBN |
9784140912928 |
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商品コード |
1039743291 |
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NDC分類 |
312.1 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2025年02月4週 |
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書評掲載誌 |
日本経済新聞 2025/03/15、読売新聞 2025/03/16 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1039743291 |
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著者紹介
村井 良太(著者):駒澤大学教授。1972年香川県生まれ。神戸大学法学部卒業、同大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(政治学)。専攻は日本政治史、とくに近現代史。著書は『政党内閣制の成立 1918-27年』(有斐閣)、『政党内閣制の展開と崩壊 1927-36年』(有斐閣)、『佐藤栄作:戦後日本の政治指導者』(中公新書)、『市川房枝:後退を阻止して前進』(ミネルヴァ書房)。共著に『日本政治史:現代日本を形作るもの』(有斐閣)、分担執筆に『立憲民政党全史 1927-1940』(講談社)など。
内容
現代の出発点は1920年代にあった
東京都知事選や米大統領選など、政党の存在意義がわからなくなるようなケースが増えてきた。一方、政党支持率が落ちても政党の存在を前提とした政治システム自体はびくともしない。なぜか? その理由を、ちょうど100年前のデモクラシー成立の経緯に焦点を当てて説くのが本書である。1924年の加藤高明内閣に「政党政治の確立」を見て、そこに至る過程で「民主政=政党政治」が渇望されていたこと、1932年の5・15事件以後も「政党政治への復帰」が目指されたこと、戦後の「民主化」が言わばその復活強化であったことを明らかにし、「戦前日本=軍国主義」というイメージを吹き飛ばす。「目から鱗」の日本近代史!
(仮)
序 政党政治のアーキテクチャ:第一次世界大戦後の政治改革
一章 立憲政治の中に育まれる民主政治:日本の民主化と第一次憲政擁護運動
二章 原内閣と憲政会の苦節十年:政党内閣制の準備 1918-24年
三章 護憲三派内閣の矜恃と男子普通選挙制の実現:政党内閣制の成立 1924-27年
四章 大政党内閣とマルチ制度ミックスの変容:政党内閣制の展開 1927-32年
五章 危機の時代の非常時暫定内閣:政党内閣制の崩壊 1932-36年
六章 政党政治家の苦節十年と占領下の再建
結 自由と多様性の基盤を育む:近代日本の民主政治と現在