丸善のおすすめ度
すれ違う歴史認識~戦争で歪められた歴史を糺す試み~(早稲田大学アジア太平洋研究センター研究叢書)
早瀬 晋三
著
発行年月 |
2022年01月 |
---|
|
|
言語 |
日本語 |
---|
媒体 |
冊子 |
---|
|
|
ページ数/巻数 |
412p |
---|
大きさ |
20cm |
---|
|
ジャンル |
和書/社会科学/政治学/国際関係論 |
---|
|
|
ISBN |
9784409510919 |
---|
|
商品コード |
1034068558 |
---|
NDC分類 |
319.1023 |
---|
|
|
本の性格 |
学術書 |
---|
|
新刊案内掲載月 |
2022年02月3週 |
---|
|
商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034068558 |
---|
著者紹介
早瀬 晋三(著者):早瀬 晋三(はやせ・しんぞう)
1955年岡山県津山市生まれ。1980年東京大学文学部東洋史学科卒業。1984年西豪州マードック大学Ph.D.(歴史学)。現在、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授。専門 海域東南アジア民族史、近現代アジア・日本関係史
主な著書に、『東南アジアのスポーツ・ナショナリズム』(めこん、2020年)、『グローバル化する靖国問題』(岩波書店、2018年)、『フィリピン近現代史のなかの日本人』(東京大学出版会、2012年)、『マンダラ国家から国民国家へ』(人文書院、2012年)、『海域イスラーム社会の歴史』(岩波書店、2003年、大平正芳記念賞)、『歴史研究と地域研究のはざまで』(法政大学出版局、2004年)、『戦争の記憶を歩く 東南アジアのいま』(岩波書店、2007年)など。
内容
戦争から何も学ばなかったのか?
――大本営発表をさらに粉飾した新聞、戦後はびこったねじ曲げられた戦記、日系人の虚像、私たちは共有されず遠のく戦争責任にどう向きあうか?
日本の植民・占領支配を受けた地域・国の人びととの交流のためには、日本が戦争中になにをし、戦場となった人びとの心になにを残したのか、さらに戦後どういう歴史観をもって戦争責任・戦後責任に向かいあったのかを考える必要がある。…本書では、占領地で発行された新聞、戦場体験者の戦記を糺す試み、戦後現地に残された日系人を事例に考察を深める。
そして、「戦記を糺す試み」とは逆の流れがあったことを示す。(「序」より)
◎目次
第1章 新聞と戦争-大本営発表をさらに粉飾
第1節 日本占領・勢力下の東南アジアで発行された新聞
第2節 『ボルネオ新聞』(一九四二-四五年)を読む
第2章 「戦記もの」の挑戦-大量死と敗戦
第1節 「戦記もの」を書くということ
第2節 戦場体験者の戦記を糺す試み
第3章 日系人の虚像からの解放-共有されない歴史
第1節 引きつづく「ベンゲット移民」の虚像
第2節 「ダバオ国」の虚像
補論:蒲原広二と古川義三の姓名の読み
第4章 遠退く戦争責任-すれ違う歴史認識
第1節 日英豪の戦争メモリアル(ラブアン島)
第2節 アキヒト皇太子・天皇のフィリピン訪問