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動物行動の分子生物学(新・生命科学シリーズ)
久保 健雄,
奥山 輝大,
上川内 あづさ,
竹内 秀明
著
発行年月 |
2014年07月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
10p,180p |
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大きさ |
21cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/心理学/比較心理 |
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ISBN |
9784785358587 |
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商品コード |
1016003180 |
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NDC分類 |
481.78 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2014年09月1週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1016003180 |
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著者紹介
久保 健雄(著者):東京大学教授、博士(薬学)。1960年 愛媛県出身。東京大学薬学部卒業、東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了。東京大学助教授などを経て現職。
奥山 輝大(著者):東京大学純教授、博士(理学)。1983年 東京都出身。東京大学理学部卒業、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。マサチューセッツ工科大学研究員などを経て現職。
上川内 あづさ(著者):名古屋大学教授、博士(薬学)。1975年 東京都出身。東京大学薬学部卒業、東京大学大学院薬学系研究科博士課程修了。東京薬科大学助教などを経て現職。
竹内 秀明(著者):東北大学教授、博士(薬学)。1971年 石川県出身。東京大学薬学部卒業、東京大学大学院薬学系研究科博士課程修了。岡山大学助教・准教授などを経て現職。
内容
ティンバーゲン、ローレンツ、フリッシュら動物行動学の開祖たちが提案した研究課題には、先天的行動と、記憶・学習のような後天的に獲得される行動様式の両方が含まれている。動物行動の分子生物学は、最終的にはヒトの脳の高度なはたらき(予測や知能、創造、言語能力など)の分子・神経的基盤やその進化の理解をめざすのだろう。初期の遺伝子組換え技術は1970 年代頃に成立し始めたが、動物行動の解析手段として用いられるようになったのは、1990 年代半ば頃である。では動物行動の研究課題について、現在、分子レベルではどのような研究が進みつつあるのだろうか、あるいは今後どのような発展が期待されているのだろうか。
本書ではいずれの章でも、それぞれの動物の行動を生み出す脳や神経系のはたらきについて、そこではたらく分子(遺伝子やRNA、タンパク質)が調べられた研究成果に焦点を当てて解説している。
また近年では5章で詳説するように、オプトジェネティクス(光遺伝学)という、チャネルロドプシンなどの光活性化イオンチャネルを特定の神経細胞に発現させ、これらの神経細胞に光を照射することで人為的に活性化し、その結果、どのような行動が誘発されるかを調べる手法が急速に発展し、神経科学は長足の進歩を遂げつつある。
行動分子生物学をこれから勉強する方、また理解をさらに深めたい方にお薦めしたい。
【主要目次】
1.多彩な動物行動と,遺伝子レベルの研究 2.線虫の行動分子遺伝学 3.ショウジョウバエの行動分子遺伝学 4.小型魚類(ゼブラフィッシュとメダカ)の行動分子遺伝学 5.マウスの行動分子遺伝学 -オプトジェネティクスによる神経科学の急展開- 6.社会性昆虫ミツバチの行動分子生物学