立川談志まくらコレクション~これが最期の“まくら”と“ごたく”~(竹書房文庫 た5-5)
立川 談志
著
発行年月 |
2021年11月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
255p |
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大きさ |
15cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/文学/日本文学 |
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ISBN |
9784801928725 |
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商品コード |
1033589145 |
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NDC分類 |
913.7 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033589145 |
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著者紹介
立川 談志(著者):立川/談志
1936(昭和11)年、東京都に生まれる。本名、松岡克由。16歳で柳家小さんに入門、前座名「小よし」。18歳で二つ目に昇進し「小ゑん」。27歳で真打ちとなり、七代目(自称五代目)立川談志を襲名する。1971(昭和46)年、参議院議員選挙に出馬し、全国区で当選。1977(昭和52)年まで国会議員をつとめる。1983(昭和58)年、真打ち制度などをめぐって落語協会と対立し、脱会。落語立川流を創設し、家元となる
内容
生誕85年! 世相を斬った“まくら”で知る立川談志の生き様と死に様
立川談志は、1974年に若手の落語家の研鑽の為に開催開始された「にっかん飛切落語会」へ2007年まで33年間の間、58回ものゲスト出演をいたしました。本書は、その残された貴重な録音から“まくら”部分を抜粋して、活字化したものです。日本社会、政治、落語の本質を鋭く見極めた落語家であった立川談志は、現代社会の中で揺れ動く日本人の常識や哲学を、明確な談志の基準で現実につなぎとめる話芸を、笑いとともに披露しています。
本書を紐解けば、今日の発展したネット社会、不寛容な世相、多様性の価値基準の問題点などは、すでに立川談志が語った“まくら”の中に答えが預言されていたかのような驚きがあります。
■立ち読み(1)
ジョークが人生、本当なんですよね、おれに言わせると。ジョークが本当で……、本当ってのは、捻じ曲げた世界だと思っているから。もっと言うと、落語が本当なんです。だから捻じ曲げられた常識という名の世界にいる奴らは、どうも面白くないから落語を聴くんです。夢で満足するんです。覚せい剤打ちたがるんですよ(笑)。随分、飛躍しているけどね。ヤクザが好きになる。そういうことです。手品が見たいのです。イリュージョンの世界に入りたいんですよ。
まともじゃ暮らせないから、歪めてこういう常識を作ったんでしょう? ねぇ? その常識に堪らないから、あのう、世間で言っている非常識という状況、これは元々そうなんですから。そこへ行きたがるんでしょう?
■立ち読み(2)
落語っていうのはね、あの、ありとあらゆる知識を集めてねぇ、「知識なんぞ要らねぇよ」って言ってる稼業です。これ面白い稼業でしょ? 知識を集めて、知識は要らない。なぜ集めるかって言うと、集めねぇと納得しねぇって事実があるからね。納得しなくて、ただこう、出て来てねぇ、知識も何にもなくて、何にもなくて、たいしてなくてね、「本当に知識なんぞ要らねぇよ」っていうのを観せられりゃぁ、これは最高だと思うけどね。なかなかそこへ行かないので、苦しがっているんですよ、おれも(笑)。