著者紹介
沢井 史(著者):沢井史●さわい・ふみ
1974年5月、長崎県生まれ。幼少時代を福岡で過ごす。現在は大阪在住。
中学2年生からプロアマ問わず野球観戦に没頭し、夏の甲子園では星稜の松井秀喜選手の5連続敬遠の試合を現地で見届ける。大阪市内の高校を卒業後、4年間のOL生活を経てフリーライターとして活動を開始。「輝け甲子園の星」(日刊スポーツ出版社)などに携わる。現在は関西圏を中心に、北信越、中四国などのアマチュア野球を主に取材している。「ベースボールマガジン」「報知高校野球」などの雑誌や「Number web」や「web sportiva」「スポーツナビ」などのネット媒体にも寄稿。U18日本代表も近年10年間で7度、現地取材を続けるスポーツライター。
内容
■内容紹介
打倒!大阪桐蔭
9名の指揮官が、
強すぎる「絶対王者」を
倒す秘策を語る。
東洋大姫路(前・履正社) 岡田龍生監督 「大阪を勝ち抜くための試行錯誤」
金光大阪 横井一裕監督 「大阪桐蔭と戦えるのは大阪の高校の特権」
興国 喜多隆志監督 「チーム力で戦って挑み続ける」
近大附 藤本博国監督 「西谷監督は同年代の『戦友』」
関大北陽 辻本忠監督 「ビビらないこと、初回をゼロで抑えること」
大冠 東山宏司監督 「大会でどれだけチームが乗れるか」
寝屋川 達大輔監督 「公立高にも手を抜かない大阪桐蔭」
大産大附 田上秀則監督 「兄弟校の意地」
近畿大学(元・上宮/東大阪大柏原) 田中秀昌監督「桐蔭を抑える理想のバッテリー像」
著者は、以下のように述べています。
〝近畿勢で全国で勝てるのは大阪桐蔭ぐらい〟と揶揄されることもあった。 そんな流れを、近畿圏の学校は黙って見ていたはずはない。やがて全国をリードするようになった大阪桐蔭と肩を並べる戦い方、いや勝つにはどうすればいいのか。探究心の強い指導者は試行錯誤を繰り返しながら〝勝てるチーム〟作りに奔走した。
今回ご登場いただいた9名の指導者のこれまでの野球人生を辿りながら、指導論や野球観、そして「絶対王者」と相対する際の傾向と対策、過去の対戦時のエピソードなどを伺った。
〝大阪桐蔭を倒さないと甲子園に行けない〟。十数年前からずっと心の中に置
いている言葉を胸に、心を奮い立たせてきた監督の思いを文字にしたい――本
文より
■目次
第1章 金光大阪 横井一裕監督
中田翔を攻略、前年決勝のリベンジ/再び大阪桐蔭を破る ほか
第2章 興国 喜多隆志監督
大接戦の末、王者にサヨナラ負け/チーム力で戦って挑み続ける ほか
第3章 近大附 藤本博国監督
激戦区を勝ち抜くためのポイント/1度だけ大阪桐蔭に勝った試合 ほか
第4章 関大北陽 辻本忠監督
功を奏した「大阪桐蔭対策」/「大阪桐蔭に勝った高校」というプレッシャー ほか
第5章 大冠 東山宏司監督
「勝てた試合」だった大阪桐蔭との決勝/投手に求めるのはキレとコントロール ほか
第6章 寝屋川 達大輔監督
春夏連覇の「絶対王者」を追い詰める/高校野球は勝つことが第一 ほか
第7章 大産大附 田上秀則監督
大阪桐蔭と同じ敷地内にある兄弟校/スピードよりもコントロール ほか
第8章 近大(元・上宮 東大阪大柏原) 田中秀昌監督
激戦区大阪で一時代を築く/実った「体力強化」、大阪桐蔭を撃破 ほか
第9章 東洋大姫路(前・履正社) 岡田龍生監督
甲子園で感じた、打線強化の必要性/大一番に大博打、成功した奇襲先発 ほか