著者紹介
大野 康哉(著者):大野康哉(おおの・やすや)
1971年9月10日生まれ、愛媛県今治市出身。今治西~筑波大。現役時代は二塁手としてプレーし、高校では主将、大学では副主将を務める。大学を卒業後、川之江で副部長・部長、伯方で監督を務め、2005年に母校である今治西の監督に就任。春6度、夏5度の甲子園に導き、07年夏にエース熊代聖人(元西武)を擁して8強。同年の国体では優勝。12年にはU-18日本代表でコーチを務める。20年4月より松山商に赴任し、22年春には17年ぶりとなる県制覇に導く。23年春準優勝、23年秋優勝と着実に結果を残し、春夏通算で甲子園7度優勝の古豪を完全復活目前まで押し上げている。「野球王国」愛媛の県立校を代表する指導者のひとり。保健体育科教諭
内容
大人の本気で、
夏将軍、完全復活へ。
現場最優先で平等と公平に全選手と接し、
強くて良いチームを目指す。
その妥協なき姿勢が、チームの底力を生み出す。
名門・松山商の再建に挑む、甲子園出場11度の指揮官が語る、
とことん選手と向き合い一体感を育む指導論!
著者は、以下のように述べています。
どこの学校であろうが、私のやることに変わりはない。母校であろうが、伝説的な古豪であろうが、それは一緒だ。私が初めて監督をやった伯方という島の高校は、全校生徒が160人ほどの小さな学校だった。野球部員はわずかに10人。その頃から一貫して、私が大事にしてきたことがある。
まずは「大人の本気」を選手たちに見せていくことだ。グラウンドや学校生活の中で「大人って本気になればこんなこともできるんだよ」、「大人は自分の夢を叶えるために、こんなに頑張るんだよ」というものを見せ続けていくことで、選手たちも本気で応えようとしてくれるようになる。そういう気持ちが通い合うことで、チームの中には一体感が広がっていくはずだ――本文より
■目次
第一章
今治発、松山へ
夏0勝から這い上がった野球人生
第二章
伝説の古豪と愛媛県の高校野球
「夏将軍」松山商の今と昔
第三章
寮改革から始まった再建への道
名門復活への「はじめの一歩」
第四章
大原則は「平等」と「公平」
選手に寄り添う指導
第五章
自分の力を出す、相手が嫌がることをやる、意表を突く
愛媛県をリードする野球のカタチ
第六章
「オオノの考え」――基本・守備編
「守りのチーム」の骨格を作る
第七章
「オオノの考え」――投球・打撃・走塁編
自己を確立して投げ、意図を持って打つ
終章
高校野球新時代
野球の素晴らしさを見ていく時