著者紹介
小原 猛(著者):小原 猛 (こはら・たけし)
沖縄県在住。沖縄に語り継がれる怪談や民話、伝承の蒐集などをフィールドワークとして活動。著作に『沖縄怪談 耳切坊主の呪い』、「琉球奇譚」シリーズ『キリキザワイの怪』『シマクサラシの夜』『ベーベークーの呪い』『マブイグミの呪文』『イチジャマの飛び交う家』、『琉球妖怪大図鑑』『琉球怪談作家、マジムン・
パラダイスを行く』『いまでもグスクで踊っている』『コミック版琉球怪談〈ゴーヤーの巻〉〈マブイグミの巻〉〈キジムナーの巻〉』(画・太田基之)』「沖縄の怖い話」シリーズなど。共著に『怖い日本の名城』、「瞬殺怪談」「怪談四十九夜」各シリーズ、『男たちの怪談百物語』『恐怖通信/鳥肌ゾーン』など。DVD『怪談新耳袋殴り込み・沖縄編』『琉球奇譚』『北野誠のおまえら行くな。沖縄最恐めんそ~れSP』など。
内容
異界の住人が蠢く恐怖譚
「あのおじいちゃんたち、血が通ってないみたい」
隣室に住む不気味な男たちとは―― 「老人」たち
あのとき迷い込んだのは――
彼岸の不思議と恐怖を描く異世界怪談
沖縄は此の世と彼の世が混じり合い、精霊や妖怪がすぐそばに蹲る土地――沖縄に住み土地の怪談を書き続ける著者による、異世界に迷い込んだ不思議と恐怖譚を再録含めて収録する。
・囲炉裏の赤く燃える炎の中から呼ぶのは…「いろり」
・海から漂ってきた黒い靄とともに聞こえる呻き「モーレイ」
・もう向こうに行くことにした、と呟いた祖父は忽然と消えて…「万馬券」
・祭りの日、四辻に立ってこちらを見ている男は一体…「道ジュネー」
・アパートの隣室に住む不気味な集団の驚愕の正体「老人たち」
――など。
見えない世界に誘われ、気がつけば戻れない。そんな異世界の扉が――開く。