著者紹介
川奈まり子(著者):川奈まり子 (かわな・まりこ)
八王子出身。怪異の体験者と土地を取材、これまでに6000件以上の怪異体験談を蒐集。怪談の語り部としても活躍中。
単著は「一〇八怪談」「実話奇譚」「八王子怪談」各シリーズのほか、『禍いの因果 現代奇譚集』『僧の怪談』『怪談屋怪談』『家怪』『実話怪談 でる場所』『迷家奇譚』『少年奇譚』『少女奇譚』『眠れなくなる怪談沼 実話四谷怪談』など。
共著に「怪談四十九夜」「瞬殺怪談」「現代怪談 地獄めぐり」「怪談百番」各シリーズのほか『京王沿線怪談』『怖い日本の名城』『たらちね怪談』『人形の怖い話』『実話怪談 恐の家族』『実話怪談 犬鳴村』『嫐 怪談実話 二人衆』『女之怪談実話系ホラーアンソロジー』など。
日本推理作家協会会員。
内容
次々と襲い来る不可思議と恐怖
濃密怪談集!
静岡の深山にある廃村では、恐ろしい異界が口を開けて佇む――
「第二十五話 京丸」より
恐るべき取材の数を誇る怪談作家・川奈まり子が綴る108話の濃厚濃密な怪談奇譚集。
・飼い猫を巡る不可思議な思い出話「夢まくらの猫」
・林間学校のレクリエーションで肝試しを始めたら…「本当になった怖い話」
・自死を選んだ父とその後「父の心残り」
・昭和30年あたりに拝み屋をしていたという祖母の逸話の連作「拝み屋チヅ子」
・毎日昼寝の時に誰かが訪ねてくる夢を見るのだが…「百鬼夜行に盗まれた」
・再婚を機に引っ越しをした家、奇妙なことが起こり出し…「狂宅」
・八王子の心霊スポット巡りをしていた最中、迫ってきた物音は…「真夜中の錫杖」
――など圧倒的筆致で怪異が迫る!