著者紹介
神沼三平太(著者):神沼三平太(Sanpeita Kaminuma)
神奈川県茅ヶ崎市出身。大学や専門学校で非常勤講師として教鞭をとる一方で、全国津々浦々での怪異体験を幅広く蒐集する。主な著書に『怪奇異聞帖 隙窺いの路』『怪奇異聞帖 地獄ねぐら』『実話怪談 揺籃蒐』『実話怪談 凄惨蒐』、ご当地怪談の『甲州怪談』『湘南怪談』、三行怪談1000話を収録した『千粒怪談 雑穢』など。近著は、若手実力派二人と組んだ『怪談番外地 蠱毒の坩堝』(若本衣織、生坂須美/共著)、大ボリュームの電子書籍『ヒビカイ―365日の怪談#2025』(加藤一/編著、神沼三平太、高田公太、ねこや堂/共著)。その他、メインで執筆する共著に「恐怖箱 百物語」シリーズがある。
宿屋ヒルベルト(著者):宿屋ヒルベルト(Hilbert Yadoya)
体重100キロ超級の食いしん坊。北海道出身。本職は文芸編集者。元は仕事でのリサーチで怪談の蒐集を始める。2022年9月に「ごぞぱしかり棒」で怪談マンスリーコンテスト最恐賞を受賞したのをきっかけに本格的に執筆を開始。単著に『怪の帖 美喰礼賛』、共著に『呪録 怪の産声』『恐怖箱 呪霊不動産』(いずれも竹晝房怪談文庫)。
内容
大餓鬼様は血縁の者に取り憑いて食べたい物を訴え、用意できないと酷く祟るという…
「エケチェンを食べたいよう!」
赤ちゃん?
何の赤ちゃん?
子猫? 子犬? まさか――。
――「大餓鬼様」神沼三平太 より
二人の怪談シェフが厳選ガチ怖素材で腕を振るう! 極
上の最恐メニュー、胸焼け必死の怖い話!
巨漢作家二人が東西を奔走し、究極の恐怖体験談を聴き蒐めてじっくり調理した最恐ヘビー級怪談集!
監禁された廃墟の押し入れ、開いていた穴から差し出される食べ物で命拾いしたという幼女の不思議な体験…「赤いマニキュア」
母の知り合いの中年男が持ってくる奇妙な弁当のようなものを食べさせられた少女の記憶とは…「暗闇丼」
深夜ふらりと入った定食屋での厭な出来事は後の運命と大きな関係があって…「交換定食の夜」
子供の頃、あの田んぼで取れた米は食べてはダメだと教えられたその理由とは…「にえたにえた」
など、食に纏わる怖い話と土地や家に関わる怪異譚、全22話収録!