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天草版ラテン文典~巻一全釈~
カルロス アスンサン,
黒川 茉莉,
豊島 正之
編
発行年月 |
2023年09月 |
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言語 |
ラテン語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
327p |
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大きさ |
27cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/言語学/その他の言語 |
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ISBN |
9784840622707 |
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商品コード |
1036520516 |
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NDC分類 |
892.5 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2023年11月1週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1036520516 |
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著者紹介
カルロス アスンサン(編者):ポルトガル、トラーズ・ウズ・モンテス・イ・アルト・ドウロ大学人文社会学部長
黒川 茉莉(編者):上智大学大学院博士後期課程、日本学術振興会特別研究員(DC2)、国立国語研究所プロジェクト非常勤研究員
豊島 正之(編者):上智大学名誉教授
内容
●原典はイエズス会の標準文法書となった名著
「天草版」(1594)の原典は、マヌエル・アルバレス原著「ラテン文典」(1572年初版)。イエズス会の標準文法書となって、版を重ねた名著で、10年後のロドリゲス「日本大文典」(1604)にも、名指しで引用される。
●諸本を精査した綿密な初の全訳・全釈
「天草版」は、日本イエズス会が、このイエズス会標準文法に、日本語記述を加えたもの。今回が、その日本語記述部分(巻1)の初の全訳・全釈。
原典アルバレス「ラテン文典」の、大文典・小文典の二系列の諸本の精査に基づく、綿密な注釈。
●ラテン語本文の構造がわかる訳・翻刻
英訳・和訳ともに、ラテン語本文の構造が明らかになるような直訳を宗として、読者がラテン語原文を直接参照することを容易にした。ラテン語原文を直接参看したい読者のために、ラテン語の解釈翻刻には、格の認定に関わる母音の長短を、単数主格 particula /単数奪格 particulā のように明記して、解読に資した。
●日本語学史資料として読み直すために
準体の初の記述(直説法の不定法化と説明)を持つ等、日本語学史資料としての再検討に値する。原文は、ラテン語・ポルトガル語で、従来は参照に難があったが、本全釈が、「天草版ラテン文典」を、日本語学史資料として読み直すことを、より容易にするであろう。