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二字漢語の透明性と日本語教育への応用

本多 由美子  著

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価格 \5,720(税込)         

発行年月 2022年02月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 10p,322p
大きさ 21cm
ジャンル 和書/人文科学/言語学/日本語
ISBN 9784874248898
商品コード 1034278965
NDC分類 810.7
基本件名 日本語教育(対外国人)
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2022年04月1週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034278965

著者紹介

本多 由美子(著者):本多由美子(ほんだ ゆみこ)
一橋大学大学院言語社会研究科博士後期課程修了。博士(学術)。
千駄ヶ谷日本語教育研究所専任講師、千駄ヶ谷日本語学校教務主任、国際交流基金日本語試験センターアシスタントを経て、現在、国立国語研究所研究系日本語教育研究領域プロジェクト非常勤研究員、東洋大学非常勤講師、一橋大学非常勤講師、相模女子大学非常勤講師。
研究分野は、日本語教育、漢字教育、語彙教育、語彙。

内容

二字漢語の意味とその構成漢字の意味との対応関係に着目。その関連性の度合いを「透明性」と定義し、多数の二字漢語の透明性を明らかにする。またその調査結果から日本語教育での教材案を提案する。今後の漢字教育に大きく資する書。

■「はじめに」より
近年、日本語教育では母語の文字体系に漢字を持たない学習者の割合が増加している。(中略)
母語の文字体系に漢字を持たない学習者にとって、漢字学習は日本語の学習で困難を感じる点の1つに挙げられる。表記体系に平仮名、片仮名、漢字の3種類の文字が用いられる日本語において、漢字は実質語を表す。そのため、漢字は文章を理解する際の支えになる。しかし、常用漢字は2,000字以上あり、また複数の漢字を組み合わせて形成される語はそれ以上の数があるという「数の多さ」は学習者にとって大きな負担となっている。
本研究ではこの困難点に関し、二字漢語の透明性、すなわち、二字漢語の中には、二字漢語の意味とその構成漢字の意味が対応して結びつくものと結びつきにくい語があることに着目する。漢字は表語文字とも呼ばれ、1字ごとに意味を持つ一方で、漢字2字から成る二字漢語は語としての意味を持つ。「国外」や「飲酒」のように語の意味と構成漢字の意味が結びつくものがある一方で、「経済」や「精神」のように、現在用いられている一般的な意味では、構成漢字ごとに分解して語の意味を捉えることが難しい語もある。漢字の意味を理解する目的は語の意味を理解することであるとすれば、漢字教育を考えるためには、漢字のみならず、語にも注目し、造語成分としての漢字の教育を考えることが重要である。

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