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ワイン知らず、マンガ知らず(サウザンコミックス)

エティエンヌ・ダヴォドー  著

大西愛子  翻訳
京藤好男  監修
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価格 \3,300(税込)         

発行年月 2022年07月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 295p
大きさ 26cm
ジャンル 和書/理工学/機械工学/製造工学
ISBN 9784909125385
商品コード 1034687862
NDC分類 588.55
基本件名 ぶどう酒
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034687862

著者紹介

エティエンヌ・ダヴォドー(著者):フランスの漫画家。1992年『サルティエルの友達(Les Amis de Saltiel)』で漫画家デビュー。その後、小説やルポルタージュを漫画で表現する手法を取る。扱うテーマは、政治や歴史的に重要な人物、または現代の魅力溢れる人物など多種多彩である。2013年、代表作『素顔の素顔のリュリュ(Lulu femme nue)』がソルヴェイグ・アンスパック監督により映画化される。その他、代表作に『農村!(Rural! Chronique d’une collision politique)』(2001)、『モージュの人々(Les Mauvaises gens)』(2005)、「我らが幼少時代の愛しき国(Cher pays de notre enfance)』(ブノワ・コロンバ作、2015)などがある。最新刊は『土地の権利(LeDroit du sol)』(2021)。本作『ワイン知らず、マンガ知らず』(2011)は、2012年のアングレーム国際漫画祭の公式セレクションにノミネートされ、世界的な知名度を得ることとなる。
大西愛子(翻訳):フランス語翻訳・通訳。父親の仕事の都合でフランス及びフランス語圏で育つ。主な訳書にステファヌ・マルシャン『高級ブランド戦争 ヴィトンとグッチの華麗なる戦い』(駿台曜曜社)、エマニュエル・ギベール、ディディエ・ルフェーヴル、フレデリック・ルメルシエ『フォトグラフ』(小学館集英社プロダクション)、エマニュエル・ルパージュ『チェルノブイリの春』(明石書店)、カトリーヌ・ムリス『わたしが「軽さ」を取り戻すまで』(花伝社)など。最新刊は長らく手掛けているフアン・ディアス・カナレス作、フアンホ・ガルニド画「ブラックサッド」シリーズ第6巻「そして、すべて堕ちる」(飛鳥新社)
京藤好男(監修):東京外国語大学イタリア語学科卒業。1995年 文部省派遣留学生としてイタリア国立ヴェネツィア大学文哲学部留学。東京外国語大学大学院修了。現在、慶應義塾大学、法政大学、武蔵大学、武蔵野音楽大学で講師を務めるほか、さまざまなメディアで講師活動をしつつ、ワインや食を始めとするイタリア文化の普及に努めている。訳書に『インタビュー オサマ・ビンラディン』、『リーダーは、ピーターパンの心を持って!』(共にダイヤモンド社)著書に『中級へのイタリア語文法』、『イタリア語を読む』(共に三修社)他多数。2021年3月からオンライン専用イタリア語スクール「TERRA」の代表を務める。

内容

自然派ワインの巨匠と社会派バンド・デシネ作家、異質な二人の交流と発見を描く実録マンガ。
フランスでは累計27万部を売り上げ、およそ14言語で翻訳出版された話題作が待望の邦訳化。

本作品はワイン造りの約一年を追ったドキュメンタリーで、小さなエピソードを積み重ねるように描かれている。本書のタイトルの直訳は「無知なる者たち」。これはワインに無知な漫画家の作者と、漫画には縁遠いワイン醸造家という二人の主人公が念頭に置かれている。副題には「相互教育の物語」とあるが、漫画家はワイン造りの現場を、ワイン醸造家は出版の現場を知ることにより感化を受け、世界を広げることを示唆している。

フランス北西部のロワール地方。ワイン造りに興味を持った漫画家のエティエンヌ・ダヴォドーは、ワイン生産者のリシャール・ルロワに、一年間の密着取材を依頼する。エティエンヌがワイン造りを学ぶ代わりに、リシャールには出版界を案内するという代替案を提示。それが「相互教育」の道を拓くことになる。

言うまでもなく、フランス・ワインの品質は世界最高峰を誇り、伝統の製法が今も息づいているが、一方で中小の生産者は、安価な新世界のワイン(チリ、アメリカ、オーストラリアなど)の台頭に苦戦を強いられている。大量生産するためには除草剤と農薬を大量に必要とするが、すると土地は荒れ、ワインの質は年々劣化する。それを補うためにワインに細工をする、という悪循環を生んでいる。

そんな中、リシャールが実践するのは「ビオ・ディナミ農法」という有機農法の中でも過酷なもの、言わば自然との共存を図る農法だ。化学肥料も除草剤も一切使わず、瓶詰めの際に必要な保存料もゼロにする徹底ぶり。だがその現場は、まさに自然との格闘の場だ。エティエンヌは冬の剪定に始まり、春の棚づくり、夏の除草作業、夜中の肥料まきなど、葡萄栽培の熾烈な現場に身を置きながら、次第に自然、そしてワインを敬う気持ちが芽生えてくる。

一方のリシャールは、エティエンヌから大量のBDを読むことを要請される。BDとは「バンド・デシネ(Bande dessinée)」の略称で、いわゆるフランス・ベルギーを中心とした地域の漫画のことである。日本語のニュアンスで理解される「漫画」とは異なり、フランスでは「9番目の芸術」と認識されるほど、社会性、芸術性に富んだ作品も多い。様々なBD作家たちとの出会いの機会を得ることで、リシャールもまた、抽象的な概念を具体的な絵で描く作業と、土地の様々なファクターをワインという生産物に仕上げることの共通性に気づくなどして、ワインが芸術であることの認識を深めていく。

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