内容
本書は、中国近現代文学を研究領域とする中堅・若手の研究者によって結成された中国モダニズム研究会(モダ研)の設立10周年を記念して、メンバーから寄せられた研究成果を刊行したものである。 各論文は研究対象の時代順に配列しており、清末から「中国文学は何の役に立つのか」?という今日的問題まで、100年あまりもの長い時間にわたって、中国を中心とする中華圏において、脈々と営まれたさまざまな文化活動を取り上げている。またいわゆる「新文学」のみならず、通俗文学、民族主義文学、漫画、地方劇、及び学生運動に対峙する知識人という、幅広いジャンルに及ぶ。中国近現代文学研究の最新の動向をうかがうためにも好適の書である。