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山本巌の臨床漢方
坂東 正造,
福冨 稔明
著
発行年月 |
2010年06月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
2冊 |
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大きさ |
22 |
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ジャンル |
和書/生命科学、医学、農学/薬学 |
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ISBN |
9784901767248 |
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商品コード |
0110048557 |
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本の性格 |
実務向け |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=0110048557 |
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著者紹介
坂東 正造(著者):1947年 徳島市に生まれる。1970年 富山大学薬学部卒業。家業の薬局を経営。局漢方を河野正雲先生に学ぶ。薬剤師として神戸漢方会に参加。1984年 徳島大学医学部卒業。1988年 大阪市京橋の山本巌漢方内科に勤務。1992年 奈良市にて坂東医院開設。
福冨 稔明(著者):1941年 福岡県小郡市に生まれる。1967年 鳥取大学医学部卒業。1968年 久留米大学精神神経科入局。1974年 宇和島精神病院、水俣保養院、城山病院等勤務。1981年 福岡医師漢方研究会所属。牟田光一郎先生師事。1984年 北里研究所附属東洋医学総合研究所研修。兵庫県立東洋医学研究所研修。1985年 和漢堂福冨医院開設。1986年 山本巌先生師事。2004年 久留米大学大学院非常勤講師(伝統医学)。2007年 久留米大学医学部非常勤講師(漢方入門)。
内容
●日本漢方諸流派から中医学・現代医学と、それぞれに精通することを心掛け、その上で真に病人を救う医学を創造しなければならない。山本巌先生の深奥を窮めた漢方は、「学」としての漢方を追求し、尚且つ豊富な臨床経験とともに、中島紀一先生に学んだ中島流一貫堂医学に支えられた「術」を身につけた上での到達点の高さゆえのものであろう。
●本書は、『漢方治療44の鉄則』『病名漢方治療の実際』の著者・坂東正造氏が、同門・福冨稔明氏とともに、更に一段上の山本巌流漢方を究めたいという読者からの要望に応えるべく、5年の歳月をかけて編集・執筆してきたものであり、師・山本巌先生から継承した山本巌流漢方を後世へ伝承していくために著した渾身の作であり、山本巖流漢方の基礎と臨床の集大成である。
●山本巌流漢方は臨床実践の知に立脚する。「5分・15分テスト」と称される漢方薬の試飲を基礎に臨床実践の中で構築されて来たものである。その「5分・15分テスト」とは、患者さんに適合すると思われる漢方エキス剤を5g程度、時には単味の生薬を診察時に服用してもらい、5分後・15分後に患者さん自身が自覚症状の改善度を判定するというものであるが、驚くことにその効果判定では、患者さんの自覚症状の改善度が70%程度ならその方剤を処方、40%程度ならば不合格とし、例えば駆瘀血剤を合方するなど、さらに工夫を加えて処方を決定されたという。
●本書は山本巌流漢方の臨床経験知と経験談を体系的に編集。上巻は山本巌流漢方の総論、著者同士による対談からはじまり、主に方意別の処方解説や漢薬解説等々。 下巻は臨床で、病期・病態別に処方指示があって解説され、『病名漢方治療の実際』の増補版という位置付け。
●圧巻は、上下巻を通して山本巌先生の臨床語録を内容にリンクさせて載せているところであり、山本巌流漢方の考え方がよく分かるようになっている。
●山本巌流漢方はシンプルで学びやすく、わかりやすい。短期間で患者さんを治せるスキルを習得でき、しかも奥が深い。