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クリッチュリー鏡像書字

本村 暁  編
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価格 \2,750(税込)         

発行年月 2011年10月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 2p,86p
大きさ 21cm
ジャンル 和書/生命科学、医学、農学/神経・精神科学/神経・精神疾患
ISBN 9784880028309
商品コード 1005091144
NDC分類 493.72
基本件名 精神医学
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2011年12月2週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1005091144

内容

Ⅰ.臨床的側面

はじめに
 鏡像書字(mirror─writing)(同義語、ecriture en miroire[仏]、Spiegelschrift[独]、lithographic writing、levography、abduction─schrift、scrittura speculare)とは、通常と反対方向に書かれ、各々の文字も反転した書字をいいます。書かれた文字は、鏡の前に掲げないと判読が困難で、鏡像書字の身近な例には、吸い取り紙にみられる文字の跡があります。
 鏡像書字は最も対照的な2つの状態―すなわち知的障害を有するものと、高い知能をもった者―にみられます。Soltmanは、鏡像書字を病んだ精神の鏡であると述べていますが("in der Spiegelschrift der Spiegel und Ansdruck einer kranken Seels")、これは本来正常な過程である、とみている研究者もいます。鏡像書字は小児にも成人にもみられ、無意識にでも、故意にでも生じることがあります。
 鏡像に書くことは少しの練習で誰にでもできる、ということが重要です。また、無意識に逆転した文字があらわれる手技があり、たとえば、前頭部に貼った紙や、カードの裏面、身体と直角の矢状断面の両面、これらに書くと文字は鏡像書字になることがあります。しかし、このような行為は手品じみたもので、当面の問題には何ら答えを与えるものではありません。

本書に述べられる内容は1928年3月7日、パリ警視庁付属医務室において口演された。

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