内容
やりがいのある仕事に出会えない。そもそも働くことの意義を見いだせない。仕事をめぐる悩みを抱える人はますます増えている。これから就職する学生も今、働いている社会人も働く目的についての羅針盤を失っている。
そこで、長年、商社マンとして世界で活躍してきた寺島実郎さんがグローバル時代のなかで役に立つ「働く」ことをめぐる新しい羅針盤を悩める学生、社会人に向けて語る。
寺島さんが自らの体験から重要視するのは、「ツトメ」と「カセギ」を両立させること。「ツトメ」とは社会的な貢献を果しながら、自分のやりがいも得られる仕事。「カセギ」とは経済的な自立をかちとるためにする仕事。
この二つを両立することが、今や非常に難しくなっている。
どうすれば、両立できるのか。その問題を寺島さんが自分の体験を振り返ることで、読者とともに考えていく。まず、「自分探し」などせずに、まず社会に向け、自分を開き、何かしらの仕事に自分を埋没させてみよう。その体験を通して、「自分」が見えてくるはずだ。
正しい時代認識なくしては、「人生のマネージメントはおぼつかない」。
IT革命の意味、シェールガス革命から始まる新しいエネルギー地図、第6次産業としての農業の可能性、技術力を高めずして日本は生き残れない、アジアが世界の中心になる
、など、これからの世界の見方も伝授する。