内容

目次

はじめに 第1章　チーム医療の意義とチーム作りのポイント 　チームワークによる化学反応で現状を打破し，進化していく 　どうして今，再び，チーム医療が求められているのか 　時代が求める3つの理由 　チーム医療は医療安全と，メディカルスタッフ活性化のキーワード 　外科医が過剰業務で行き詰まり，チーム医療を構築するまで 　業務絞り込みで外来受診者3割減，でも収入増に 　各職種が専門性を発揮し，効率的なチームを作るには 　チームは年単位でゆるやかに進化する 第2章　チーム医療を成功させる10か条—現場に学ぶチームメンバーの心得— 　心得1　チームの方向性やビジョン（あるべき姿）を明確にし，メンバーに徹底させよう 　心得2　チームメンバーの専門性やスキルについて明確に知ろう 　心得3　メンバー同士のコミュニケーションスキルを高めよう 　　事例1　亀田総合病院（総合周産期母子医療センター） 　心得4　メンバー同士の相互理解を深め，信頼感を高めよう 　　事例2　公立陶生病院（呼吸療法サポートチーム） 　　事例3　川崎幸病院（救急医療チーム） 　心得5　メンバーに裁量権をもたせ，最初の判断を任せよう 　　事例4　近森病院（栄養サポートチーム） 　心得6　現場 vs チームにならないようにしよう 　　事例5　新潟大学医歯学総合病院（感染防止対策チーム） 　心得7　院内にチームの存在意義を認めてもらおう 　　事例6　岩手医科大学附属病院（乳腺外科チーム） 　心得8　院内のスタッフ教育を充実させ，組織全体のレベルアップを図ろう　　　 　　事例7　初台リハビリテーション病院 　心得9　地域の診療所と連携を図り，地域医療に貢献しよう 　　事例8　岩手県立胆沢病院（医科歯科連携） 　　事例9　千葉県ACT-J（精神疾患チーム） 　心得10　チーム医療をICTで変えよう 　　事例10　千葉県立東金病院（糖尿病チーム） 第3章　チーム医療の教育—卒前教育の実際— 　　事例11　昭和大学　多職種連携教育 第4章　チーム医療の評価 　　事例12　四谷メディカルキューブ　減量外科センター 第5章　チーム医療の課題—病院経営と患者参加— 　1　マンパワーを高め，メディカルスタッフの負担を軽減するために 　　病棟配置を推進するための人員増員策とは—薬剤師の場合 　　人員増でも人件費率を上げない工夫—薬剤管理指導料の場合 　　管理栄養士を病棟に配置するメリットは大きい 　　回復期リハビリ病院でも栄養管理で平均在院日数を減らす 　　療養型病院におけるチーム医療で患者を元気に—病床稼働率80％を維持 　　「リンパ浮腫指導管理料」にも注目してほしい 　　急性期病棟の母体別メディカルスタッフ配置バランス 　　診療補助行為の一部は権限委譲したらどうか 　2　チーム医療に患者が参加するためには 　　〈チーム医療推進協議会>発足の経緯 　　各職種が抱える卒前・卒後教育に関する共通の課題とは 　　チーム医療推進協議会のあゆみ 　　患者はどんなチーム医療を望むか 　　各職種カンファレンスに患者・家族が参加するメリット 　　チームの中心は「患者・家族」？　それとも，「解決すべき問題」？ 　　チーム医療とメディカルスタッフのよさを知ってもらうためには 　　社会を巻き込むムーブメント的な情報伝達に必要な三原則 　　伝わる文章を書くことは難しいが，訓練で上手になる 第6章　チームメンバーの専門性とスキル 　1　各職種の紹介 　　医師 　　遺伝カウンセラー 　　医療クラーク・医師事務作業補助者 　　医療ソーシャルワーカー（社会福祉士・精神保健福祉士） 　　介護職員（介護福祉士など） 　　看護師 　　管理栄養士 　　義肢装具士 　　救急救命士 　　ケアマネジャー（介護支援専門員） 　　言語聴覚士 　　細胞検査士 　　作業療法士 　　歯科医師 　　歯科衛生士 　　視能訓練士 　　助産師 　　診療情報管理士 　　診療放射線技師 　　訪問看護師 　　保健師 　　薬剤師 　　理学療法士 　　臨床研究コーディネーター 　　臨床検査技師 　　臨床工学技士 　　臨床心理士 　　リンパ浮腫療法士・医療リンパドレナージセラピスト・リンパ浮腫指導技能者 　2　各チームにおける役割と仕事内容 　　医療安全対策チーム 　　栄養サポートチーム（NST：nutrition support team） 　　がん治療チーム 　　感染制御（感染対策）チーム（ICT：infection control team） 　　緩和ケアチーム 　　呼吸療法サポートチーム（RST：respiratory support team） 　　救急医療チーム 　　褥瘡対策チーム 　　摂食・嚥下機能療法チーム 　　糖尿病チーム 　　リハビリテーションチーム column 　RST診療報酬の見直しを現場が期待 　救急救命士の資格活用に活路を開く—病院内外でどのように働けるか 　救急チームに臨床検査技師と薬剤師を配置 　チーム医療で意見が対立！　その解決方法とは？ 　「チーム医療」を実践しても教授選には関係ない？—組織マネジメント力をドラッカーと考える 　チーム医療を推進する人材養成「初台モデル」 　病院薬剤師と調剤薬局の薬薬連携—患者にどういうメリットをもたらすのか 　創立メンバーから第三世代へバトンを渡すとき 　“チーム東金”世界へ！ 　IPEの歴史，現状と課題 　ヒエラルキーはどうしたらなくせるか—チーム医療に必要なことは「パートナーシップをどう築くか」にある 　チームが成熟するときとは 　病院機能評価・JCIから見るチーム医療の評価とは 付録 　診療報酬—「チーム医療」に関わる主な算定項目 おわりに