批判的犯罪学は、異なった要素からなる議論を起こすような分野として、今や確立した分野と言えます。批判的犯罪学の研究者による研究成果は様々な国際ジャーナルや地方組織、国際会議を支えています。ラウトレッジ社によるこの新刊は、2名の著名な研究者により編集されています。本書は、批判的犯罪学がかつて無いほど注目されていることを受けて、この研究分野を特徴づける幅広いアプローチや理論、概念の理解を深めるための資料集としての役割を果たします。
本書は、世界中の批判的犯罪学者による最も影響力のある実証的、理論的、政治的貢献を合わせた4巻構成のコレクションです。文化的犯罪学や男性性の研究、フェミニスト犯罪学といった分野における新しい方向性に着目しています。収録論文は批判的犯罪学の歴史や最先端の理論だけでなく、この分野を代表する研究者によって使用されている様々な研究手法や彼らの厳密な実証研究によって生成されている豊かなデータも調査されています。
完全な索引とともに編集者達の書き下ろしの掲載論文を歴史的・知的文脈で解説する導入文を収録した必須の資料集です。様々なところに分散し、頻繁に変わる資料を簡単に見つけられるデータベースとして特に役立ち、時には見落とされがちな論文を素早く探すことができるでしょう。この文献は研究者や学生、政策立案者にとってこれ一つで事足りる必須の研究・教育資料になっています。