本書（第16版）では、近年の研究の発展、理論、論考を反映し改訂が施されています。同時にこれまで築き上げてきた心理学の教科書としての優れた点は変わらず残っており、使いやすく、学生の視点を考えたアプローチを取り上げています。また、これまでの執筆チーム（Susan Nolen-Hoeksema、Barbara Fredrickson、Geoffrey R. Loftus）に新たにユトレヒト大学のChristel Lutz氏が加わり、ヨーロッパの視点が加わったことで、国際的な性格を帯びた内容となりました。「最新研究特集」（‘Cutting Edge Research’）や各章をまとめる考察（‘Seeing Both Sides’）は、内容が新しくなり、世界で活躍する研究者によって執筆されています。心理学研究における最新の情報を扱っており、研究に活用することができる内容となっています。
＜特長＞
・心理学の主要な側面を網羅しています。
・日常生活と心理学との関わりを意識した、学生にもわかりやすい文体で書かれています。
・多様な視点からトピックを考察した‘Seeing Both Sides’など、学習しやすく、批判的な思考を鍛える要素も備わっています。
・最新の研究動向を反映した内容になっています。
・次の領域の新たな進展も含みます：認知神経科学、感情と知覚研究、感情・知能・パーソナリティー、ポジティブ心理学、文化の社会心理学など。
・Christel Lutz氏を執筆陣に迎え、国際的な視点から考察しています。
・新鮮でモダンなデザインを採用しています。
＜改訂内容＞
・各章は専門家の意見に基づいて丁寧に改訂され、最新の内容になっています。また、北アメリカやヨーロッパ、その他の国における心理学研究の動向をバランス良く捉えています。
・最新研究や関連領域の研究など、新たな情報が追加されています。
・大学の心理学入門コースで必要とされている要素をカバーするように細心の注意が払われています。
・各章の最後に収録された‘Seeing Both Sides’では、各トピックに対する様々な考え方を提示しています。
・最新の研究を反映し、内容のほとんどに改訂が加えられたほか、新たに執筆された論考も収録しています。
・‘Cutting Edge Research’も新しいトピックを追加し、感情の遺伝子への影響、身体化された社会的認知なども取り上げています。
・近年の様々な分野の発展を取り上げた特集も収録しています。
・第15版でも重要な役割を果たした教育的要素は内容を新しくしながらそのまま残しています。
・各章では、最初に「学習目標」（‘Learning Objectives’）を掲げ、「まとめ」（‘Interim Summary’）と「問題」（‘Critical Thinking Questions’）を最後に収録しています。読者がより深く考察することができるよう工夫を凝らした構成となっています。