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イチョウの自然誌と文化史
長田 敏行
著
発行年月 |
2014年02月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
12p,204p |
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大きさ |
21cm |
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ジャンル |
和書/生命科学、医学、農学/生物学/植物学 |
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ISBN |
9784785358570 |
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商品コード |
1015137731 |
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NDC分類 |
478.5 |
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本の性格 |
学術書/学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2014年03月3週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1015137731 |
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著者紹介
長田 敏行(著者):東京大学名誉教授、法政大学名誉教授、理学博士。1968年 東京大学理学部卒業、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。東京大学助手、名古屋大学助手、基礎生物学研究所助教授、東京大学教授、同 理学部附属植物園園長、法政大学教授等を歴任。専門は植物分子生物学・生理学。
内容
古来から日本人にとって親しみ深いイチョウは、ギンナン料理はもとより、街路樹として植えられ、シンボルマークや文学作品にも数多く登場してきた。
明治時代、平瀬作五郎と池野成一郎によるイチョウやソテツの精子発見は、日本人が世界に先駆けて行った独創的な研究であるが、本書では、その舞台背景を当時の貴重な資料とともに紹介する。さらにイチョウの属名 Ginkgo については、ケンペルの誤記説が通説となっているが、実は長崎方言の発音を忠実に再現した結果なのではないかという、著者の興味深い仮説も紹介している。
絶滅しかけたイチョウが、人間活動により世界中に「生きている化石」として分布を拡げてきた事実を知ることは、生物種の多様性を保全する見地からも大変重要である。イチョウの植物学的側面や、その文化史に興味のある方にぜひ一読をお勧めしたい。