内容
著者は、1968年以降40数年にわたり、産婦人科臨床に携わってきました。その後、10数年前より故あって医事紛争における原告側の協力医として、既に「80件近くの顕名私的鑑定意見書」と、「60件近くのコメント(匿名)」執筆を行い、それらに関連して「約200件について各弁護士との面談」を行ってきました。これらの経験から、最近の医療界及び法曹界における「産科医療の問題点」の幾つかを解決する糸口となることを願って本書が出版されることになりました。さらに、実際の医療裁判現場(裁判所に出廷など)の体験から、裁判結果はあえて伏せておき、読者の方々の判断を仰ごうという意図から、裁判結果については記載していません。これらの私的鑑定意見書、コメント執筆に際しては、出来るだけ多くの文献を参照・引用し、著者の臨床的体験等も加味し、著者が医療的に正しいと思われる事が記述されています。