辻原 登（著者）：1945年生まれ。85年「犬かけて」でデビュー。90年『村の名前』で芥川賞、99年『翔べ麒麟』で読売文学賞、2005年『枯葉の中の青い炎』で川端賞、13年『冬の旅』で伊藤整文学賞を受賞。著書多数。
長谷川 櫂（著者）：1954年生まれ。俳人。著書に『俳句の宇宙』（サントリー学芸賞）、句集『虚空』（読売文学賞）、『古池に蛙は飛びこんだか』、句集『沖縄』、『芭蕉の風雅　あるいは虚と実について』など。
丸谷 才一（著者）：1925-2012。作家・英文学者。山形県生まれ。東京大学英文科卒。「年の残り」で芥川賞、『たった一人の反乱』で谷崎潤一郎賞など受賞多数。他『後鳥羽院』『輝く日の宮』、ジョイス『ユリシーズ』共訳など。
大岡 信（著者）：1931年静岡県生まれ。詩人。東京藝術大学名誉教授。
松浦 寿輝（翻訳）：1954年生まれ。詩人・小説家。東京大学名誉教授。2000年「花腐し」で芥川賞受賞。著書に『半島』（読売文学賞）、『エッフェル塔試論』（吉田秀和賞）、『明治の表象空間』（毎日芸術賞特別賞）など。

芭蕉、蕪村、一茶の名句を、それぞれ松浦寿輝、辻原登、長谷川櫂が精選し評釈を付す。ほかに、「おくのほそ道」（新訳）、「とくとく歌仙」（丸谷才一他）など。俳諧入門に最適の一冊。