ケアする人の対話スキルABCD
堀越 勝 著
内容
目次
はじめに 対話で、ケアが変わる 1章 ケアの対話とは [1] 対話スキルがなぜ必要なのか ケアの対話は宝探し ケアの対話と雑談のちがい 効率よくケアの目的をかなえるために [2] 対話全体を俯瞰する ピンポン・ラリーになっていないか 対話のリズムに「ため」をつくる [3] 自分の対話スタイルを知ろう 対話のなかの落とし穴に備える 1.「はい」「いいえ」「わからない」を聞けているか 2.あいさつでスタートしているか 3.声や表情に意識を向けているか 4.相手の話を最後まで聞いているか 5.相手のコミュニケーションのレベルに合わせているか 6.沈黙をうまく扱えているか 7.腹話術話法のわなにはまっていないか 8.相手からフィードバックをもらっているか 9.相手の感情をとらえているか 10. 自分自身をケアできているか 2章 型を覚えよう [1]ケアの対話には「型」がある 達人も最初は「型」から 型を知れば、対話はケアになる 失敗からも学ぶ実験的な態度で ケアの目的を意識した対話を 対話をケアにするには 対話の順序がケアをつくる [2] ケアをつくるABCDの流れ ケアの対話の大きな流れ うまくいかないときは1つ前のステップに戻る [3] ステップA(Assessment)――「どうしましたか?」の質問でケアをスタートする まずは「聞く」に徹する 相手の返答からアセスメントする [4] ステップB(Be with the Patient)――相手を支え、関係をONにする ケアの質は対話で決まる ケアの対話に必要な関係づくり ケアしやすい関係をつくる 制限のなかでケアを実行する 相手を押せば、押し返されるか、逃げられる 関係のONとOFF 関係をONにする2つのレベルと3つの方法 共感で安全な場所を提供する 支持しながら問題に焦点を当てていく ラポートづくりにスキルは有効 どうしてもONにならないときは、「両価性」「葛藤」を疑う 予想どおりにいかないときもあると割り切る [5] ステップC(Clinical Questioning)――質問で目的地を一緒に探す 質問で何ができるのか 質問で縦・横に焦点を動かす 閉ざされた質問・開かれた質問・ソクラテス式質問 質問のタイプ別の特徴 ソクラテス式質問のつかい方 [6] ステップD( Direction & Decision)――行動か認知に動かす どのルートで、どこに動かすか 問題をどう理解すればケアになるか 3章 スキルを身につけよう [1] 対話の土台をつくるスキル 対話の場をつくるスキル 最後まで聞く【練習1~4】 対話に「ため」をつくる足踏みスキル ①うなずきを変える【練習5~8】 ②ハ行で返す――ハ行の返答で相手に理解を示す【練習9・10】 ③繰り返してもらう【練習11・12】 ④ひとり言を言う【練習13・14】 ⑤話をまとめてもらう【練習15】 ⑥図をつかって外面化する【練習16】 ⑦フィードバックをもらう【練習17】 [2] 関係をONにするステイ・スキル 関係をONにするステイ・スキル ①共感――状況に合う感情を返す【練習18~21】 ②アクセント返し――単語を強調して返す【練習22~25】 ③オウム返し――文をそのまま返して強調する【練習26~28】 ④つまり返し(言い換え)――相手の話を言い換える【練習29~31】 ⑤まとめ返し――相手の話の要点を整理する【練習32・33】 感情エクササイズ① 感情エクササイズ② アクセント返しエクササイズ つまり返しエクササイズ [3] 相手と目的地を探すムーブ・スキル――ソクラテス式質問 ソクラテス式質問の概要 ソクラテス式質問の8方略 ①「す」:数値化する【練習34・35】 ②「ぐ」:具体化する【練習36・37】 ③「し」:証拠を探す ④「か」:感情を追う ⑤「く」:口癖を拾う ⑥「か」:慣用句に着目する ⑦「く」:比べる ⑧「ほ」:ほかの考えを引き出す ソクラテス式質問練習課題【練習38・39】 [4] 行動か認知に動かす方向づけのスキル 行動に動かす 認知に動かす どのルートで、どこに動かすか 行動か認知に動かす練習課題【練習40~47】 [5]対話スキルの総合課題に挑戦しよう 対話スキルの総合課題 【練習48~50】 あとがき Column 聞くスピードと話すスピード 相手のことばの真意 「気持ち」って? 受け入れことばと拒みことば 2つの「支持」と「指示」のジレンマ 共感ことばの3種の神器 録音や録画で自分を客観的に眺めてみよう
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