学術書を書く
鈴木 哲也, 高瀬 桃子 著
著者紹介
内容
目次
序 章 Publish or Perish からPublish and Perish の時代へ — なぜ,学術書の書き方を身につけるのか 1 Publish or Perish (出版か死か)と学術出版の疲弊 2 Publish and Perish (出版しても救われない) 時代の到来 3 電子化時代の「仕分け」と技法・作法 4 本書の使い方 第I部 考える — 電子化時代に学術書を書くということ 第1章 知識か「情報」か — 電子化時代の「読者」と知のあり方 1 「プレ電子化時代」の学術メディアと読者 2 学術書と教養主義,あるいはリベラル・アーツ 3 電子化・オンライン化の訪れと「読者」の消失 4 知識か「情報」か 5 オンライン化,特にオープンアクセスの可能性と学術書ライティング 第2章 知の越境と身体化 — 学術書の今日的役割と要件 1 越境する知 — 新しいパラダイムを志向する研究の活性化 2 体系的な知の習得は必要ないか — 学,識,技の習得のために 3 実利としての教養 — 「読書人」恐るべし 4 学術書で何を書くか — 学術メディアの仕分けと要件 5 教科書・教材の未来と本 第Ⅱ部 書いてみる —魅力的な学術書の執筆技法 第3章 企画と編成 — 読者・テーマ・論述戦略 1 読者を想定しテーマを決める — 主題は自明か? 2 書き出しの章と研究史の扱い — 編成の留意点 #1 3 章と章の統合,序章のあり方など — 編成の留意点 #2 第4章 可読性を上げるための本文記述と見出しの留意点 1 「重複」は可読性を最も下げる 2 「気弱な記述」を避ける 3 領域的,制度的な記述スタイルをどうするか 4 専門的な概念や用語,数値をどう示すか 5 見出しを工夫する 第5章 多彩な要素で魅力的に演出する 1 本を彩るさまざまな要素 2 コラム — 本文へ導く 3 注 — 本文を補足する 4 用語解説 —基本を摑ませる 5 多彩な要素をボックスで洗練させる 6 写真 —魅力的なキャプションで本文を補完する 7 図表 —作成意図を明確に 8 各章のリード・キーワード・扉 — 章の特徴を際立たせる 9 付録(アペンディクス)で理解を助ける 10 その他のさまざまな工夫 第Ⅲ部 刊行する — サーキュレーションを高める工夫と制作の作法 第6章 タイトルと索引 — 冒頭と末尾に示すメッセージ 1 魅力的なタイトルをつけるために 2 メッセージが伝わる索引作り 第7章 入稿と校正の作法 — 合理的な制作のために 1 書籍組版と印刷の世界 — パソコンでの執筆とは違う 2 合理的な印刷入稿のための十の留意点 3 ミスのない校正のための六つの留意点 おわりに — 学術書を「書く」ことと「読む」こと 参考文献 索 引
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