著者紹介

内容

目次

はじめに 　（…前略…） 　この本で紹介するCRC親子プログラム「ふぁり」は、親子関係再構築プログラムです。CRCとはチャイルド・リソース・センター（Child Resource Center）の略です。子どもの持つ力や可能性＝チャイルド・リソースを、子ども自身や家族、子どもと関わる大人と共に発掘していきたいという願いを込めた名称です。CRCは平成19年から大阪府等の児童相談所の委託を受けて、家族再統合を目指し、CRC親子プログラムを提供しています。 　このプログラムでは、子どもとの関わりを通して、親が子どもにとってよりよい親子関係とは何かを考えるよう働きかけます。親子関係の在り方は一組ごとに異なります。ですから、必ずしもすべての親子が一緒に暮らすことをゴールにはしていません。子どもが自分を肯定して生きられるように、親が子どもにとって安心な存在としていられるためには何が必要か、ということを親と共に考えます。 　（…中略…） 　ここでの小さな実践を伝えることは、困難を抱える親と子の今を伝えることになると考えています。この本を手にとってくださった皆様に親子の声が届くことを願います。 　2015年10月　　（特）チャイルド・リソース・センター　宮口智恵・河合克子