超大国・中国のゆくえ<3> 共産党とガバナンス
菱田 雅晴, 鈴木 隆 著
内容
目次
序章 高度成長の「向こう側」 第一節 高度成長の光と影 第二節 体制変動いまだならず? 第三節 歴史の転換点 第四節 「中国の夢」 第五節 本書の特徴と構成 第一章 中国政治社会の《新常態》 はじめに 第一節 〈新中国人〉の登場 第二節 新中華思想――〈新中国人〉の社会意識 第三節 新たな表出ツール 第二章 《新常態》下の中国政治のアクター群 はじめに 第一節 中国政治のアクター 第二節 交差するアクター群 第三節 党・国家アクターの統一性の揺らぎ 第三章 政治認識の根本としての「中国の夢」 はじめに 第一節 「中華民族の偉大な復興」と「中国の夢」 第二節 改革の論理と「中華」へのこだわり 第三節 腐敗取締りへの熱意とその狙い 第四章 民主化なきガバナンス改善 はじめに 第一節 一八期三中全会と四中全会 第二節 改革の政治経済学 第三節 「中国的民主主義」と「中国的法治」の内実 第五章 ガバナンス改革と統治システムの再編 はじめに 第一節 政治・行政のガバナンス改善と「均質な国民国家空間」の創出 第二節 財政ガバナンス――地方財政の財源と権限の調整・適正化 第三節 社会管理の総合ガバナンス――特定行政分野における集中管理と統一的法執行 第四節 公正と福祉のガバナンス――都市化政策を通じた「国民待遇」の平等化 第五節 司法ガバナンス――国の司法部門と当の規律検査委員会による垂直指導の強化 第六節 環境ガバナンス――環境規制と国土資源管理の強化 第七節 ガバナンス改革における小平路線の継承と発展 第六章 ガバナンス改革をめぐる習近平のリーダーシップ はじめに 第一節 「上から」のシステム的な改革・制度観 第二節 危機と非常時のリーダー 第三節 政策的バランス志向 第四節 第一期習近平政権の中間評価と残された課題 終 章 漂流する中国?――航法なき航海 第一節 中国政治におけるガバナンスをどう理解すべきか 第二節 中国共産党のガバナンス能力をどう理解すべきか 第三節 習近平その人をどのように理解すべきか 注 参考文献 あとがき
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