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京城のモダンガール~消費・労働・女性から見た植民地近代~

徐 智瑛  著

姜 信子, 高橋 梓  翻訳
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価格 \5,060(税込)         

発行年月 2016年04月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 391p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/社会科学/社会学/家族・世代
ISBN 9784622079804
商品コード 1020312650
NDC分類 367.2214
基本件名 女性-歴史
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2016年06月2週
書評掲載誌 日本経済新聞 2016/06/26
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1020312650

著者紹介

徐 智瑛(著者):韓国出身。西江大学校国語国文学科博士課程修了。高麗大学校民族文化研究員HK研究教授、梨花女子大学校韓国女性研究員研究教授を歴任。研究分野は女性史、文化史。

内容

1920-30年代、植民地朝鮮に資本主義が押し寄せ、恐怖と快楽が背中合わせだった京城(現・ソウル)。百貨店・劇場・映画館・最新の公共施設が建ちならぶ近代都市の街路を、断髪に洋装の「モダンガール」が闊歩した。植民地支配と近代化のはざまで登場した朝鮮のモダンガールは、ショップガールやバスガールなどの新職業婦人・妓生(キーセン)・女給・女学生・女工などさまざまな階層からなっていた。商品とイメージを消費し、労働力になり、自ら商品とされつつ、新しい生を生きようとした。当時、「正体不明の女」「あやまてる女(モッタン・ガール)」とひとくくりにされた「モダンガール」の経験とは何だったのだろうか。たとえば、朝鮮総督府は日本で不足している米を確保しようと「朝鮮産米増殖計画」を実施、農村は疲弊して多くの農民が流民化した。娘たちも移動し、一部は海を渡って関西の紡績工場などの女工になり、あるいは炭鉱近くの朝鮮料理店で酌婦や女給になった。彼女たちもまた、パラソルやストッキング、都会の生活に憧れ、活動写真に夢中になったモダンガールのひとりだったにちがいない。女たちを街路へ、国境の外へと押し出した夢や欲望、困難を追い、忘れられた声を復元し、見えていなかった近代を描く韓国歴史学のニューウェイブ。

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