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ノーベル経済学賞~天才たちから専門家たちへ~(講談社選書メチエ 636)

根井 雅弘, 荒川 章義, 寺尾 建, 中村 隆之, 廣瀬 弘毅  著

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価格 \1,815(税込)         

発行年月 2016年10月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 260p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/社会科学/経済学/経済学説・経済思想
ISBN 9784062586399
商品コード 1022233036
NDC分類 331.2
基本件名 経済思想-歴史
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2016年11月3週
書評掲載誌 東京・中日新聞 2016/11/20
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1022233036

著者紹介

根井 雅弘(著者):根井雅弘(ねい・まさひろ)
1962年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。現在、京都大学教授。専攻は現代経済思想史。主な著書に、『経済学の歴史』『物語 現代経済学』『経済学のことば』『市場主義のたそがれ』『ケインズとシュンペーター:現代経済学への遺産』など多数ある。
荒川 章義(著者):京都大学経済学卒業。同大学院経済学研究科理論経済学・経済史学博士課程修了。現在、立教大学経済学部教授。
寺尾 建(著者):京都大学経済学卒業。同大学院経済学研究科理論経済学・経済史学博士課程修了。現在、甲南大学教授。
中村 隆之(著者):京都大学経済学卒業。同大学院経済学研究科経済動態分析専攻博士課程単位取得満期退学。現在、青山学院大学教授。
廣瀬 弘毅(著者):京都大学経済学卒業。同大学院経済学研究科経済政策学博士課程修了。現在、福井県立大学経済学部准教授。

内容

二十世紀後半の混沌たる現実は、自然科学と平和が対象のはずの賞を「拡張」させた。大恐慌、世界大戦、東西対立、欧州統一、共通通貨……。多くの知性が熱い議論を交わし、相対立する政策が提起される。受賞を後悔したミュルダール、デモ隊に乱入されたフリードマン、投機に足をすくわれたマートンとショールズ……彼らは何を語り、何を見ようとしなかったのか。半世紀近くにわたる歴史を一気にたどり、将来を展望する。


ノーベルの遺言にはなかった経済学賞は、1969年に新設され、50年の歴史があります(他の賞は1901年創設)。英語では、The Sveriges Riksbank Prize in Economic Sciences in Memory of Alfred Nobel、つまり「アルフレッド・ノーベル記念スウェーデン国立銀行経済学賞」が正式名称となります。他の賞に倣って、スウェーデンの王立科学アカデミーが受賞者の選考に当たっているので、「ノーベル経済学賞」に見えるが、ノーベル財団は、経済学賞の選考プロセスの中で、Not a Nobel Prizeという項目を立てて注意を喚起しているのです。また、ノーベル経済学賞が、左翼系の経済学者たちを排除しているという意味で「偏向」しているという批判もあります。
とはいえ、経済学賞の創設からほぼ半世紀、経済学は科学としても発展してきました。例えば、「期待」をどう経済モデルに組み込むべきか?、「合理的経済人」モデルから「限定合理性」へ、ゲーム理論による数学的分析の精緻化などです。90年代から現在にいたるまで、ノーベル経済学賞はその範囲を広げ、心理学、社会学など周辺領域の優れた研究にも与えられるようになり、総合的人間科学が対象となってきました。
本書では、半世紀に亘るノーベル経済学賞の歴史を振り返ることで、現代経済学のエッセンスをわかりやすく紹介します。

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