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テクノロジーは貧困を救わない

外山 健太郎  著

松本 裕  翻訳
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価格 \3,850(税込)         

発行年月 2016年11月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 301p,91p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/社会科学/経済学/国際経済
ISBN 9784622085546
商品コード 1022886329
NDC分類 333.8
基本件名 技術援助
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2017年01月1週
書評掲載誌 毎日新聞 2017/01/08、日本経済新聞 2017/02/05
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1022886329

著者紹介

外山 健太郎(著者):ミシガン大学情報学部W.K.ケロッグ准教授。マサチューセッツ工科大学「倫理と変革の価値観のためのダライ・ラマ・センター」フェロー。マイクロソフト・リサーチ・インドを共同設立。

内容

マイクロソフト・リサーチ・インドでの実践が生んだ、新たな解は《人そのもののアップグレード》だった。著者の研究は万能な解決策などないことを思い知らせてくれる。最貧困層の生活を向上させるテクノロジーは、人間の行動特性と文化的相違への深い理解に基づいたものでなくてはならないのだ。――ビル・ゲイツいまだITスキルに大きな格差があるインド。学校では上位カーストの生徒がマウスとキーボードを占領している。「これこそまさに、イノベーションにうってつけのチャンスだ。1台のパソコンに複数のマウスをつないだらどうだろう?…そしてすぐに〈マルチポイント〉と名付けた試作品と、専用の教育ソフトまで作ってしまった」。しかしその結果は…「ただでさえ生徒を勉強に集中させるのに苦労していた教師たちにとって、パソコンは支援どころか邪魔物以外のなんでもなかった。…テクノロジーは、すぐれた教師や優秀な学長の不在を補うことは決してできなかったのだ」。こうして、技術オタクを自任する著者の、数々の試みは失敗する。その試行錯誤から見えてきたのは、人間開発の重要性だった。人に焦点を当てた、ガーナのリベラルアーツ教育機関「アシェシ大学」、インド農民に動画教育をおこなう「デジタル・グリーン」、低カーストの人々のための全寮制学校「シャンティ・バヴァン」などを紹介しながら、社会を前進させるのは、テクノロジーではなく、人間の知恵であることを語りつくす。

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