内容
<特色>●409項目、のべ1163字の漢字の同訓異字を解説。 現在、使用される可能性のある漢字やその訓読みを、できる限り広く取り上げました。(文化審議会が定めた『常用漢字表』内で扱われている同訓異字は約130項目・のべ300字程度)●各項目の最初に、使い分けのポイントをまとめて表示。 "原則として使い分けなければならないもの"を「基本」、"場合によっては使い分けるとよいもの"を「発展」と区別して、各項目の見出しの下に、短くまとめて掲げました。●一つ一つの漢字の意味から説き起こした、読みものとしても読めるていねいな解説。 取り扱う漢字の基本的な意味を、成り立ちや部首、音読みの熟語やほかの訓読みなどを駆使して説明し、"なぜそのように使い分けるのか"という理由が明らかになるように心がけました。●理解を深めるための、約7700個の豊富な用例。 本書では、短い中でも文脈が感じられるような数多くの用例を、ゴシック体にして収録しました。どのような場面で、どのような意味で、どのようなニュアンスでその漢字を用いればよいのか、実例で確認することができます。●理解を助けるため、各項目に図表を掲載。 各項目に最低一つは図表を掲載し、同訓異字の使い分けを直感的に理解できるように工夫しました。見出し項目の下のポイントと、ゴシック体の用例と、この図表とを合わせて見るだけでも、だいたいのところを把握することができます。●判断に迷いやすい場面についても、積極的に言及。 考え方は理解できても、実際に使おうとすると迷ってしまう、そんな悩ましい場面での同訓異字の使い分けについて、積極的に取り上げました。●振りがなの必要性やかな書きの推奨についても、注意を喚起。 いくら適切に同訓異字を使い分けることができても、その漢字を読み手が読めないと意味がないので、一般的な立場から見るとむずかしく感じられる漢字や訓読みについて、適宜、振りがなを付けるなどの配慮をする必要があることや、また、かな書きにする方が落ち着く、といった注意を加えました。