内容
循環器専門医を目指す若いドクターが活躍する臨床の現場では、検査もしくは治療について、「エビデンスがあるもの」と「エビデンスはないが経験則から判断しているもの」とが混在している。特に“心不全の治療”においてはそれが顕著である。本特集では、上記の2つをきっちりと分けてエビデンスの限界を明確にすることで、その分野のフロンティアがどこにあるのかを認識させると同時に、臨床の現場に足りないエビデンスをはっきりさせることができる。これは、読者となる若い医師たちの急性心不全診療に役立つだけでなく、新たなエビデンスの創出にもつながる活気的な企画である。